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ある夏の晩、某県境にある林道を目指して車を飛ばしていた。 家から約2時間、それでも夏の間は頻繁に通っていた。 何故か? 涼しくて誰もいないからだ。 この林道、一般車は通行禁止なんだけどゲートが無施錠だから勝手に入り込めてしまう。 そこは都会の喧騒を忘れる別世界。 日付が変わる頃には山の中腹に...
前職が前職だったので、不思議な話を聞く機会はそれなりにあった。老若男女問わず、「こんなことがあったんだが、なにもしなくて大丈夫か」、「あれはいったいなんだったのか」等を寺にたずねに来る人は多い。 住職が上手く煙に巻いて安心させて帰らせたり、忙しいときはまともに取り合わなかったりもしていた。そ...
この話は、私が飲食店で働いていた時の事です。 私が働いてたのは周りがお墓とお寺で囲まれた立地の場所で、昔から由緒ある有名な場所です。 地域密着型でご近所付き合いが多く、居心地のよさはピカイチ。 夜になると、不思議なくらい誰も歩いていなくて、まるでゴーストタウン・・・ そんな地域で働いていま...
なつは、血が着いたまんまでずっと携帯を私に向けている。 (なつ)何か喋ってよ。 (私)… 喋れるはずがない。 精神異常者が目の前にいる。 何か喋れば殺されるんじゃないかと。 しかし、何かを喋らないと殺されるんじゃないかと。 (私)…どうやって私の仕事場わかったの。 なつはニタニタしな...
社会人になって3年目、私はとある病院に勤めていました。 病院というのは大変で、まったく休日がありません。 3年目になっても怒られてばかりでしたがいつも助けてくれた先輩がいました。 その先輩を仮にkさんとします。kさんはいつも私に優しくしてくれて、、とても良い先輩でした。 そんなある日。...
約束の日が来た。ずっと朝から心が落ち着かない、3時頃、オカルト研究会の3回生キタジマ副部長の迎えを公園の隅っこで煙草をふかして待った。半分ほど吸ったところで軽い笑みを浮かべて飄々と先輩はやって来た。「いたいた、なんだ煙草吸うんか〜、じゃ行こうか。」早速先輩のの車に乗り込んだ。前回のバイトでは一...
新雪をいの一番で踏みしめる――。厳冬期登山の魅力はこれに尽きる。確かに白銀一色の景色は美しいし、厳しい気候もスパイスにはなる。だが所詮、そうした事柄は枝葉末節にすぎない。処女雪を独占できるか否か。これが冬期登山の醍醐味を味わう分水嶺になるのだ。 山屋でないまともな一般人には信じがたいだろ...