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仕事で山の上の天文台に呼ばれたのは、二月のことだった。 私は四十を過ぎた音響技師で、施設の古い放送設備を調べるため、管理人の青年と一緒に宿泊棟へ入った。窓の外は昼間から真っ白で、吹きつける雪が建物の輪郭を消していた。 泊まる部屋は二階の端だった。管理人が鍵を渡すとき、札に書かれた「二〇八」...