
短編
誘拐事件
匿名 2日前
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私が14才の女子中学生のときの体験です。
私は学校の帰り道、駅から少し離れた線路に沿った道を歩いていました。すると、私の目の前に一台の車が停まり、助手席の窓から30代くらいの女性が顔を出し、
「ちょっとあなた!大変よ。こっちに来なさい!」
と手招きしました。私は何が何だか分かりませんでしたが、何か事件・災害が起きてるのかと咄嗟に思ったことと、相手が女性であることから車の方へかけていきました。女性の前に立つと、いきなり後部座席が開き、そこにいた男2人に体を掴まれ、車の中に押し込まれました。
同時に助手席にいた女性は運転席に移り、車を発進させました。私は男にナイフを突きつけられ、
「いいか?逃げようとしたら殺す!」
と脅されました。
そして、私は見たこともない家に連れていかれました。
家につくと、ガレージから階段を上がり2階の奥まった部屋に連れていかれました。そして手首を後ろで縛られ、足首も縛られ、口にガムテープをされました。男2人と女1人に囲まれ「逃げたら殺す」と何度も脅されました。そして抵抗できないように、訳もなく殴られたり、鞭のようなもので叩かれたり、タバコの火を顔面や腕などのあと少しでぶつかるところまで近づけられたりしました。私は恐怖と苦痛に泣いてました。
犯人たちの会話から、身代金目的の誘拐だってことが分かりました。身代金というと金持ちの子が対象になると私も思ってましたが、犯人たちにとっては拐いやすく、足がつきにくければ誰でもいいのです。
意外なことに性的な暴力はありませんでした。
犯人たちにとってそれどころではなかったのでしょうか。私の世話及び見張りはもっぱら女性がしていました。トイレに連れていったりとか、食事の世話をしたりとか。男性2人はときどき、私の様子を見にきますが、何かする訳でもなく、いくらもたたずに帰っていきました。
誘拐されて2日目の夜はお風呂に入れてもらえました。お風呂では、手を解かれて自由でした。女性は私が服を脱ぐところやバスルームに入るところは見てましたが、そのあとはどこかに行ってしまいました。
湯船に浸かりながら、私は気づいてしまいました。
バスルームの窓、うまくすると脱出できるかも知れない。私は急いで脱衣場から服をとるとそれを着て、靴下だけの足で脱出しました。
そして近所の民家に駆け込み、助かりました。
それから犯人たちが捕まり安心しましたが、今でもそのときの体験はトラウマです。
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- もう一味ほしかった。いなか侍
- めちゃくちゃ怖いです。 幽霊よりも怖い体験されたのですね。 貴方は、誘拐されたが、上手く逃げ切れましたから勇敢で根性あります。アイヌ