
短編
友人K
た 3日前
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高2の時、Kという友人がいました。
Kは重い心臓の病気で手術が必要な為
休学となりました。
高3の時にKは とうとう自主退学。
数ヶ月後には亡くなったとホームルームで先生から聞きました。ただ葬儀は、
近親者や近い関係者による密葬だった為、私は出席しませんでした。
月日が流れ、Kの事も頭から消えつつあった大学3年の時に、それは起きました。
バイトで遅くなり駅のホームで終電を待っていると、母校の学ランを着た高校生が一人ホームに立っていました。
顔をみると何とKでした。
出たぁ!と思うや否や、Kが『久しぶり。元気にしてる?』と話しかけてきたんです。私は唖然として「死んだんじゃないの?」と聞いてしまいました。
Kは『勝手に殺すな。』と怒りました。
実は手術は成功。母校を一度は辞めたものの再度2年から編入し、今受験勉強中との事でした。噂が噂を呼び、Kが死んだと認識した事を謝り、Kと別れました。
帰宅後、同級生に電話しました。
すると「お前 何言ってるんだ!?」と
予想通りの返答でした。私は「だから死んだというのは誤報で… と繰返し話しました。同級生は『Kは間違いなく死んでいる。 葬儀にも出たんだぞ。おまえ怖いよ。』と言って電話を切りました。
その時 私は思い出したのです。
私は終電に乗った。Kはホームにいたのに終電に乗らなかった。
私の母校は卒業する時に学ランからブレザーに変更になった事を…。
この怖い話はどうでしたか?
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- パラレルワールドが偶然 終電のホームで交わったのかも。あ