
中編
手を振る女
匿名 3日前
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これは友人が体験した事です。
夏休みには毎年父さん母さんAちゃんの3人家族で、毎回同じところへ旅行に行くんだそうです。
毎年のように訪れるため、その場所の小さな変化が面白いと言います。
お手洗いに行く為、道の駅に停車しお手洗いに向かった。
結構な時間を我慢していたため、走って向かったそう。その途中、変な女の人がこちらに手を振ってたそうですが、Aちゃんはそれどころではなく、気にもとめませんでした。
旅行先は遠く、大体8時間程かかる場所でAちゃんは疲れ切っていましたが毎年の事。
眠ってやり過ごしていたそうです。
「着いたわよ!」
お母さんに起こされて起きると、もうホテルの前でした。
チェックインを済ませ部屋に入るとよくわからないが、何だか変な感じがしたんだそうです。寒いような、暑いような。
Aちゃんはそのホテルの露天風呂がお気に入りで、結構な時間を過ごすんだそうです
露天風呂に入り外を眺めます。夕方のすこーし涼しめな風が気持ちよくて、立ち上がって伸びをしました。
露天風呂にはAちゃんだけで貸切状態でした。ふと向かい側にある、ホテルを見ると屋上に誰かいたのです。
よく見てみると、こちらに手を振っていました。
「わっ………!」
体にタオルも巻かずに露天風呂に立っていたので、恥ずかしくて勢いよく風呂にしゃがみました。
(最悪…見られた?)
その時はもう恥ずかしくてすぐに風呂からあがって部屋にもどったそうです。
部屋に戻ると、父さんと母さんが丁度、お風呂に行こうとしていた時でした。
「母さん達、お風呂行ってくるから」
「戸締りしっかりな」
「わかった」
1人でする事もなかったので、テレビを観ていたそうです。
「きゅーきゅきゅーきゅーーー」
突然、変な音が聞こえて急いでテレビを消しました。
「きゅきゅきゅ…きゅー」
(窓の方から聞こえる…)
その音は入ってすぐに部屋の1番奥にある海の見える窓でした。
「コンコン…きゅーー…」
そのとき、Aちゃんは道の駅で見た女の人を思い出したのです。
同時に、露天風呂の事も。
「きゅっ…きゅーーきゅきゅー」
その音はまるで、濡れた手で窓ガラスを擦っているような音でした。
”カーテンを開けよう”
そう思ったそうです。
カーテンに手を掛けた、あとは開けるだけ。
そう思った時、いつの間にか音が止まっている事に気がついた
後日談:
- 2個目です。
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- 女が落ちていくところがウケますねホルモン8192
- ひえー、怖いですね。ぼくだったらもう気絶しますね。ここまでやられたらぼんばー50