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時計

これは僕が体験した話なんですけど、
こういう話があって、
“人間って科学で説明できない
不思議なことが起きた時、
たまたま、とか霊・妖怪のせいとか、
自分に都合のいいように
解釈するんです。
だから霊とかって見つからない”
ある日、家のリビングにあった時計が
止まったんです。
でも僕はさっきの話を知っていたから、
電池切れかな、なんて疑わず、
初めに霊の存在を疑いました。
一応時計の電池も確認して、
電池を変えても時計は動かない。
「これは霊で確定じゃないか?」
って思ったので、面白がって試しに
「この部屋にいるんだろ?
バレてるんだから、もうやめたらどうだ!」
って言ってみたんです。
そしたら、時計の秒針が
チク…タク…と動き出した。
その時は「やっぱり霊の仕業だったんだな、
幽霊って案外大したことないんだな」
なんて思ってたんです。
でも数日後、大したことないなんて
思ってたのがバレたのか、
また時計が止まったんです。
やはり電池によるものでもなくら
この前みたいに大声をあげても変わらない。
その時はもう遅かったので、
「そのまま寝て、明日買いに行こう」
と思って、暗い中ベッドに入ったんです。
でも、夜中に何かの音で目覚めて、
なんの音だ?って思ってたら、
「チク…タク…」
って時計の音なんです。
やっと時計戻ったかと思ったんですが、
やけに時計の音が気になって眠れない。
寝れない間どんどん鼓動が
早くなっていく。
時計の音が鼓動と同じように早くなっていく。
それに気づいた僕の心臓は、
もっと早く鼓動をうっていって、
それに合わせて時計の音も早くなる。
気づいたら僕は気絶するように眠っていました。
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後日談:
- 朝起きて時計を見てみると、 しっかり動いてました。 でもそれ以降時計の音が怖くなって、 今は電子時計にしています。 ところで、 皆さんの時計は止まったりしていませんか?
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