
長編
呪詛返し
えい 3日前
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も出るわね。」
美咲 「そ……んなぁ…何とか成らないんですか?」
私 「成らないわね。呪詛を掛けたんだから それなりの代償がある事を知らなきゃいけない。どんな些細な事に対しても 相手に分からせる事で呪い等とは 縁を切らせる為でもあるの。」
美咲 「良江に……どんな顔して合ったら……。」
私 「それは お互い様よ。呪詛を掛けた方は 呪詛返しで美咲さんにバレたと分かるし 美咲さんも呪詛を掛けた相手が良江さんだと分かったでしょ?それで いいんじゃない?友達に戻ればいいだけの話よ。どうするかは 二人で話し合いなさい。呪詛を返したら 直ぐ良江さんの所へ行くからね。」
美咲 「えっ…良江の所に?」
私 「そう…良江さんの呪も解かないと…返されて尚 呪おうとしない様にね。」
美咲 「あっ……ありがとう。」
私達が話をしている間に 祭壇は作られていたので 直ぐに 呪詛返しをしました。
全て 事が終ると 八角鏡にヒビが入り 一際 大きくバリッと音がした後 鏡は割れました。
私 「もう 結界から出ても大丈夫よ。」
母親 「ありがとうございました。ありがとう。取り乱してしまって…すみませんでした。」
私 「いえ。事情を知らなかったのですから 当然の事と思います。お気に為さらずに……さて 美咲さん 良江さんの家に案内して貰える?」
良江 「なっ………によ !! これっ‼何で私にまで…?! まさか…!! 」
インターフォンを鳴らす 美咲さんが声を掛ける。
美咲 「良江~ ‼ この前貸した参考書返して~‼ 」
2階のカーテンが揺れ 隙間から こちらを見る良江さんの姿に気付いた 美咲さんは 笑顔で 良江さんに向かって両手を降った。
カーテンが揺れ 良江さんの姿が消えた。
心配そうに 美咲さんが私の顔を見る。
私 「大丈夫よ。良江さんはちゃんと出て来てくれるから。」
そう 私が言い終わらないうちに 玄関のドアが開いて 良江さんが姿を見せた。
良江 「何で?何でよ ⁉ 何でなの ⁉美咲っ!!」
美咲 「何でって?何言ってるのよ?」
良江 「だって……私 あんたに……っ‼」
美咲 「何?」
良江 「私っ美咲にっ呪…… 」
美咲さんは 良江さんに駆け寄ると 良江さんに抱き付いて こう言いました。
美咲 「何があっても私達…友達でしょ?だから遠慮なんかしないで 何でも言ってよ !! 何年っ友達
この怖い話はどうでしたか?
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- 普通は言わないよ詐欺する人がいるからわ
- 普通は言わないよ詐欺する人がいるからわ
- こう言う仕事っていくらくらいが相場なんですか?陸奥
- 人を呪わば穴二つ、ってやつですね。 間に合って良かったです。しゆか
- 東京に住んでる者です 家は、代々神社の御神体を護るいえですが、そういうお願いよりお清めの方が多いです 紫雲さんの使っていたお払いは、反鏡方の様に思いますが、良く間に合いましたね! 呪詛は多かれ少なかれ、返されたときには命に関わりますし… 正しくなくても、人形を用意してなかったところを見ると初心者ですかね?天音
- 結果が良かったです。沖縄県民です。沖縄には神がかり的な事で禁断の地に入り人が亡くなる事がある。自業自得でしょうがないけど、結果が最悪なパターンが多い。Nanoarchaeum
- 怖いですね。些細な事でも、呪いになってしまうのですね。黒猫
- 凄い話!物好きの魔女
- 豆腐さん。コメント有り難う御座います。 知らない話ほど 怖いものはありませんよね…。紫雲
- こわっ豆腐