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長編

頭のおかしい友人

たけ 3日前
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い音を立ててドアが開いた。  「うわぁ!!」  「あ、悪いこんなに大きい音出るとは思わなった」  Nは開かないドアにイライラしてヤクザキックをかましたところ開いたようだった。  「お前本当に!そういう事するときは何か言ってからしろよ!」  「ほんとにごめん、俺もビビったわ」  まじでふざけてる。  一瞬バールでしばいてやろうかとも思ったが、今は頼れる仲間なのでグッと堪えNの後に続くことにした。  次の部屋は予想通りホールだった。ここもだいぶ荒らされており、赤い絨毯なんかもびりびりに引き裂かれており、より雰囲気が増しているように感じた。  「何か映らねえかな、というか出てきてくんねぇかな」  「なぁ、まじでもう帰ろうぜ?」  「ん?いや外で待っててくれてもいいけど?もう木はがしたし」  あの厨房を一人で戻って一人で外で待てるわけがないだろと言いたかったが、こいつにそんな常識を言った所で通じないだろうなと諦め、俺はまた厨房の時と同じくNの背中に張り付きビクビクと震えている事しかできなかった。  ようやくNはホールの写真も撮りつくしたようで、次の場所に向かい始めた。  次の場所は廊下になっており、両サイドにドアが数か所取り付けられている場所だった。  そしてその時は突然やってきた。  廊下の中央あたり、黒い影がスーッと右側のドアに入って行ったのだ。  「うわあぁぁ!?」  俺は咄嗟に来た道に方向転換して数歩走り出していたが、Nは違った。  Nは「いたいたいたいた!!」っと大声をあげてその黒い影が入って行ったドアに向かって全力疾走して行ったのだ。  「は、え、はぁ!?」  そのあまりにも頭のおかしい行動に一瞬混乱したが、俺は怖くて超ビビっていたが、震える足に力を込めてNの後を追った。    「おいN!ほんとにヤバいって!おい!」  Nが入っていた部屋に俺も勢いをつけて入ると、Nは地べたに這いつくばってベッドの下やクローゼットの中をガサゴソと忙しそうに探っていた。    「くそ、もう消えた…なんで幽霊って角曲がったり部屋入ったりして消えんだよ、うぜぇな」  幽霊に対して悪態をつくNを見てさすがに恐怖感は無くなってしまい、不思議と笑いがこみ上げてきた。  そんな笑っている俺をNは不思議そうに見ていたが、すぐに立ち上がり「まだどっかにいるかもしんないから捕まえるぞ」そのセリフにまた笑らってしまった。

後日談:

  • 以上が俺が先週の日曜日に体験した話です。 Nが言っていたことが本当かどうかはわかりませんが、四国のどこかにあるのでぜひ行ってみてください。

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  • なめこさんの話はどっちも情景が浮かび易くて大好きです!!
    1人で寝れない
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