
長編
頭のおかしい友人
たけ 2日前
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高校で知り合った俺の友人の中に飛びぬけて頭のおかしい友人がいる。
そいつを仮にNとして、Nは普段は物静かでけだるげな雰囲気を出しているが一方で酒を飲んだ時とホラー関連の話になった時だけ饒舌になり周りの空気なんて全く気にしなくなるような男だ。
そして、こいつのどこが頭がおかしいのかと言うと、そいつはホラーに対する行動力が常軌を逸している。
一人で心霊スポットに向かい一日夜を過ごしたり、ひとりかくれんぼなんかも実践したり、本当にホラー関連になると目がない。
そして、この話はつい最近俺がNに突然心霊スポットに連れていかれた時の話。
時刻は11時。もうそろそろ寝ようかなと思っていたところにNから突然電話がかかってきた。
Nからの電話に珍しく思い電話に出てみると、近くのスーパーの駐車場にいるからここまで来いと言う事だった。
正直だるいとも思ったがNの事だから俺が行くまでずっと待つだろうし何度も電話をかけてくることは予想できたので渋々ながら俺は服を着替えてスーパーまで向かった。
スーパーにつくとNは車にもたれかかりながらタバコを吸っていた。
「タバコくさっ!非喫煙者と会うときはタバコ吸うなよ」
「すまん」
謝りはするがタバコを吸うのをやめようとはしないNはいつも通りのNで、タバコを吸い終わるまでは会話はせず、ようやく吸い終わったかと思うとNは「まあ乗れよ」っと言いながら自分はそそくさと運転席に乗り込んだ。
俺が乗り込むとNはすぐに車を発進させどこに向かうのかを教えてくれた。
「心スポ行くぞ」
「は!?一人で行けよ!」
「一人だとだるいんだよこの場所」
一体どういうわけなのか理由を聞いてみるもNは「着いたら説明する」の一点張りで全然理由を話そうとしないので諦めることにした。
ここで言っておく、俺はNとは違いホラーが大の苦手だ。
心霊写真や心霊動画はもちろん、そういった話を聞くだけでもダメだし、テレビでホラー特集が最近放送されなくなって踊り喜ぶほどにはホラーが嫌いだ。
しかし、このNにそういったことを説明しても折れてくれないことも俺は知っている。
めんどくさいことにこいつは一度決めた事は絶対に曲げないと言うなんとも生きづらい性格をしているので、俺は早々にスマホゲームをして目的地まで時間を潰すことにした。
途中眠っていたようでNに起こされて時刻を見ると深夜1時になっていた
後日談:
- 以上が俺が先週の日曜日に体験した話です。 Nが言っていたことが本当かどうかはわかりませんが、四国のどこかにあるのでぜひ行ってみてください。
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- なめこさんの話はどっちも情景が浮かび易くて大好きです!!1人で寝れない