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長編

深夜喫茶「見えない交渉」

まなみ 3日前
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表情のままメロンちゃんがボソリと答える。 けだるそうなぼんやりとした瞳。 何でこの子はいつもこうダウナーなんだ? 「ニュース?じゃあアンタやっぱり何か知ってるんだな?」 俺は苛々しながらもメロンちゃんに聞いた。 「ええ、まあ」 「あんた昨日言ったよな?帰りは歩きか?って、俺がバイクだって答えたら、電車じゃないんだって、そしたらどうだ、俺の丁度帰宅時間に、○手駅で通り魔事件が起こった。しかも事件を起こしたのは、あんたが昨日の深夜、指をさした、窓の外にいた男だ!」 「あれは、あなたがそうしろって言ったから……」 「俺が?一体何言ってるんだ?」 「私聞きましたよね?この子だけでも開放してもらえますかって。あなたにも見えたでしょ?少しだけだったみたいだけど、白いワンピースの女……」 「白いワンピース……そ、そんな!?いや、あれは錯覚でそのっ」 俺は言葉に詰まった。 なぜ、なぜあの時の事をメロンちゃんは知っている? 確かに驚きはした。だが何を見たかは誰にも話していない。 「正直驚きました。私以外にも見える人がいるんだって。とにかく、あの白いワンピースの女性はどうしようもなかったんです」 「どうしようもって……何がだよ?何なんだよ!?」 俺は思わず怒鳴り散らしていた。 だが、メロンちゃんはそんな俺の怒鳴り声にも微動だにせず口を開く。 「だって、あの白いワンピースの女性、皆殺しにするって言ってたんですもの。私の横にいた女性を使って、私とあなた、厨房にいる人も、そして朝になったら、この店の前を通る、幸せそうな顔をした人も皆……」 「み、皆殺しって、そ、そんな……!?」 「あの赤いワンピースの女性が、店に連れて来ちゃったみたいですね。この店、留まりやすい場所みたいだから。霊道って言うのかな?」 留まりやすい?霊道?さっきから何を言ってるんだこの子は?? いや、それよりも、 「ま、待ってくれ、じゃああの時、この子は諦めてもいい、でもそれ以上はだめだって言った後、外の男を指差したのは……!?」 麻痺していく心に、悪夢のような恐怖が膨れ上がってゆく。 「はい、赤いワンピースの女性の代わりに、あの人に憑くようにと、」 そこまで聞いて、俺は突如いう事を聞かなくなった足腰を支えられず、床にへたり込んでしまった。 耳元に、ストローを鳴らす音が響いてくる。 「私とあなた、共犯ですから。罪は一

後日談:

  • ある一定数投稿すると、前の投稿が消えてしまうみたいですね。なのでこれを最後にします。

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