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深夜喫茶「徘徊者」
長編

深夜喫茶「徘徊者」

まなみ 2016年3月8日
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 俺は昔、24時間営業の喫茶店でバイトしいてたんだが、その店では本当にいろんな事があったんだ。 数え切れないくらいの……その中でも特に、店の常連客でもある、通称メロンちゃん(バイト仲間が勝手につけたあだ名)という女の子が絡むと、本当に怖い体験をする事が多々あった。 今からその一部を話したいと思う。良ければ最後まで付き合ってくれ。 あれは、蒸し暑さが一挙に霧散するような豪快な雨が降る夜だった。 途切れることなく落ちてくる雨に、俺は深いため息をついた。 暇、ではない。こんな大雨が降ると、決まって店は避難所と化す。 「すみませーん」 「あ、はい」 「注文いいですか?」 「はい、少々お待ちを」 「ね~サンドイッチまだ~?」 「はいただいま」 「トイレどっち~?」 「そこを突き当たって右です」 と、まあこんな感じだ。しかも深夜帯は2オペ。深夜だというの昼間なみの忙しさだ。 ため息の一つや二つ、出るのは当たり前。 「メロンソーダ……」 俺の背後から、聞きなれた声が上がった。 振り返ると、そこにはゆるふわな髪をし、ヘッドフォンを首にぶら下げた、一人の少女が立っていた。 この店の常連客だ。いつも決まった時間、決まった席につき、必ずメロンソーダを注文する謎の美少女。 メロンソーダばかり注文するので、バイト仲間の間では、通称メロンちゃんと呼ばれている。 「はい……少々お待ちを」 正直に言う。俺はメロンちゃんが苦手だ。なぜかって? メロンちゃんはいわゆる見える人で、関わるとろくでもない事が多いからだ。 そのせいで俺はこの店で何度も怖い目にあってきた。 が、それはそれ、メロンちゃんは客だ。 俺の采配で無視を決め込むわけにはいかない。 俺はしぶしぶ返事を返すと、厨房でメロンソーダを受け取り、メロンちゃんがいるテーブルへと向った。 ふと、テーブルの仕切りの向こう側に、何かが動くのが見えた。 子供だ。正確には、仕切りから見える、子供の頭。 子供?客に子供連れなんていたか?いや、記憶に無い。 軽く頭を傾げ、俺は子供の頭を目で追った。すすすっと、頭が動く。髪の長さからして女の子のようだが……気になる。俺はメロンソーダを一旦カウンターに置くと、窓側の席に回りこんだ。 丁度子供の進む前方に回りこむ。が、 通路側に座っていた男性客が立ち上がり、こちらに向ってきた。しかも縦にも横にもでかい。 無駄にで

後日談:

  • 見えない交渉の後日談です。

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