去年の夏の話しです。 ある日の夕方 リビングで4歳の娘が突然 「コバヤシや！！」 「コバヤシおる！！」 と叫びだしました。 「え？コバヤシ？」 聞き間違いかと思いましたが 何もない所を指さして 「ほら、そこにコバヤシおる！」 「待って待って、コバヤシ？」 指さす方を見ても、私には何も見えない… 「コバヤシって何？」 「小林？知ってる人？」 小林って人には心当たりがない… 4歳の娘が苗字で誰かを 呼び捨てにするとこも見た事ない… 何？何？ 「あーあ、コバヤシ居なくなったー」 えっ…私には見えないやつ？ 幽霊的な？ 待って待ってどうしたらいいんや？ 焦りました。 「また、コバヤシおったら教えてね」 「はーい」 とりあえず、盛り塩。 戸締りチェック。 夜、主人に相談しました。 こんな事初めてで、様子見することに。 翌日の夕食後。 「ママー！コバヤシ！！」 「コバヤシおったよー」 「え！どこ！？」 「ママ見えないよー」 「ほら、そこにおるよー」 「どこ？居ないよ？」 「そこ！」 「ああーどっかいったー」 もう、本間に何？ 怖いよー（泣） それが3日間続きました。 もう無理。 家が怖い… 娘には何が見えてるの？ 家中アルコール消毒。 盛り塩チェック。 他に何か出来る事は…分からん。 再度、盛り塩チェック。 戸締りチェック。 翌日、遂に私にも コバヤシが見えるようになりました。 それは突然。 「あ！ママー。コバヤシ！！」 「どこ！！！」 「ほら、そこー」 娘が壁を指さしながら近づきます。 「待って！！！」 どんどん壁に近づきます。 「ほら、コバヤシ」 私も壁に近づきます。 「え？これ、コバヤシ？」 「うん、コバヤシ！！」 娘がすごく嬉しそう。 そこには小蝿が1匹。 小蝿がいるのは知ってたけど… ママ戦ってたけど… 私は今までの緊張と恐怖から 一気に解放されて泣き崩れ。 コバヤシさんには 成仏して頂きました。 娘の言い間違いで 恐怖体験をした数日間でした。