
長編
祖母の家で見た怪異2
匿名 2日前
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先日、投稿した友人Kの体験談パート2です。
ぜひ「祖母の家で見た怪異」もご覧ください。
これは、私の友人であるKが体験した話です。
Kくんのおばあちゃんの家は大阪市内の淀川沿いにあるCという地域にあります。
淀川の下流ということもあってか、昔は船着き場に水死体が流れ着いたりすることもあり、水害・水難の多い地域だったようです。
前日譚から数年後のお盆、またKくんは祖母宅に泊まりに行くことになったそうです。
Kくん自身は兵庫県神戸市の北区に住んでおり、そこまで遠い距離でなかったこともあって、これまでの期間も頻繁に祖父母宅にも行っており、数年前の恐怖体験は記憶の彼方に消え去っていました。
お盆休みで家族で祖父母宅に遊びに行き、楽しい思い出を作った最後の夜にそれは起こりました。
その前日のプール遊びで風邪を引いてしまったKくんは、その日はほとんど一日出かけずに、寝て過ごしました。
祖父母宅はよくある昭和の家屋で、門を抜けて15歩ほどで玄関。
玄関はやや広めで廊下はT字になっています。
右(東側)に行くとすぐのところにすりガラスの引き戸があり、食堂・キッチン。
左(西側)に行くと廊下沿いに仏間→和室があり、一番奥に居間・リビングがあるんですね。
普段はゲームをするために、小さなテレビがある2階の父が使用していた部屋を占領して、そこで寝泊まりもしていましたが、その日は身体もしんどく、食堂に集まる家族が見に行きやすいところが良いだろうということで、仏間に布団を敷いてもらい寝ていました。
夜も更けて、祖母が「もう寝るからね」と声をかけに来ました。
足を悪くしていた祖母は、仏間の隣にある和室でいつも寝ています。
「わかった、おやすみぃ」と挨拶をして、Kくんは自分も寝ようと思いました。
目を瞑り、眠りに入ろうとしますが昼間からずっと寝ていたからか全然眠くありません。
「明日は家に帰る日だし、早く寝ないと」
とは思いますが余計目が冴えてしまう。
それでも「寝ないと」と目を瞑っていると、少しずつウトウトしてきました。
目を瞑っていると部屋の中の色んな音が気になるんですね。
外の庭で鳴いている虫の声、扇風機の音。
中でもカチコチという時計のような音が気になります。
「この部屋、時計なんかあったっけ?」
どうでも良い、些細なことなんですが、気になり始めるとどんどん気になります。
カチコチ、カチコチ、、、。
カチ
後日談:
- この話をKくんから聞いた時、自分もブワーッと鳥肌がたちました。 Kくんシリーズ、他にもありますのでまたUPします!
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- 井戸を埋める儀式をしなかったのか防空頭巾