
中編
古い家
匿名 2015年4月18日
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これは僕が中学生の時の話です。
僕はこの日、同級生のMとNと3人で遊んでいました。
ゲームしたり学校の事や彼女のことなど色んな話をしていました。
どんな話の流れかは覚えていませんがNが急に
『俺たちしか知らないたまり場探さない?』
と言ってきました。
それに対して僕とMは『いいねぇ』といい時刻は夜の12時を回っていましたが探しに行くことになりました。
僕とM『N~どこかあてはあるの?』と聞いたら
N『まぁ黙ってついてこいよ!』とだけ言いました。
そしてしばらくついて行くと、木と雑草に囲まれた古い家がありました。
N『早く入ろうぜ!』と言って先頭をきって古い家に入って行きました。
内心僕はほんとに入るのかとビビっていましたが、Mも入っていったので渋々中へと入りました。
中に入ると床は抜け落ちていて、今では珍しい黒電話や遺影に囲まれたピアノがあったりとかなり不気味な雰囲気でした。
するとNが
N『おーいこの部屋なんていいんじゃない?』と言いました。
僕とMが見に行くとそこは座敷の部屋で床も抜け落ちていないし、その部屋だけ電気がつきました。
しばらくその部屋で話をしたりしていたら緊張も解け、寝っ転がったりしてくつろいでいました。
僕『そろそろ眠いし帰らない?』
NとM『そうだな!』
と言ってその日は解散になりました。
それからその古い家には何回も行きました。
そしてある時それはおこりました。
またいつものように3人で古い家で遊んでいるとき、ふとMが言ったんです。
M『つかなんでこの部屋だけ電気つくの?』
といった瞬間、『バチバチ』といって停電しました。
僕たち三人はなにが起きたのか分からなくて少し固まってしまいましたがすぐに電気がついたので、何事もなかったかのようにまた話をはじめていました。
くだらない事を話していたらMが
M『なんか上から音聞こえない?』と言ってきました。
僕とNは『ビビらせようとしても無駄だよ!』
と言って笑ってましたが、Mがあまりに真剣な表情で言うのでしばらく耳を澄ませてみましたが物音一切しませんでした。
僕とN『嘘つくなよー!』とMに言ったらMは不満そうな顔をしてゴメンと言いました。
そしてまたくだらない事を話していると、上から話し声が聞こえてきました。
僕『上から話し声する』
M『、、、、』
N『お前も嘘つくのかよ!』
Mは無言でNはちょっと怒り気味でした。
僕『ほんとに聞こえたんだって!』
というとNは
N『んじゃまた耳を澄ませてみるか』といい耳を澄ませることなりました。
しかし物音もなにも聞こえません。
N『やっぱり聞こえねーよ!気にしすぎなんだって』
といった瞬間、電話線が切れていて壊れている黒電話が鳴り出したのです。
さすがにNもヤバいと思ったのか
N『早くここから出るぞ』
と言われ僕も出ようとしましたがMがいません。
なんとMはその黒電話に出ようとしていたのです。
M『電話に、、出ない、、と』
と言って泣きながら電話に出ようとしていました。
僕とNはヤバいと思いMの腕と足を持って外にやっと外に出ることができました。
僕『Mを家まで送ろう!』
とNにいうと
N『わかってる』
とだけ言いMを家まで送りとどけることにしました。
Mを自転車の後ろに乗せていると
M『寒い、、苦しい、、物凄く体が重い』
と言いました。
確かにMの体は冷たく、自転車をこいでいるときに重いなと感じました。
そしてしばらくしてMの家に着き、Mの母親に何があったのか説明をして僕とNは泣きながら謝りました。
次の日、僕たち3人は御払いに行くことになりました。
僕とNはとり憑いていませんでしたが、Mの体には5人もの霊がとり憑いていました。
そして御払いが無事にすみ数珠と御札をもらいました。
そして霊媒師に僕たちがいった場所について聞くと
霊媒師『君たちがいった場所はね一家で心中した家なの。君たちが土足で上がり込んで遊んでいたから怒ったんだよ!御払いをしたからといって油断しては駄目』
と言われもう二度とこういう場所や心霊スポットに行かない誓いました。
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