
長編 emoji_events 殿堂入り
リョウメンスクナ
匿名 1時間前
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俺「いえ、こっちこそ無理言いまして。アレって結局何なんですか?」
息子「アレは大正時代に見世物小屋に出されてた奇形の人間です」
俺「じゃあ、当時あの結合した状態で生きていたんですか? シャム双生児みたいな?」
息子「そうです。生まれて数年は岩手のとある部落で暮らしてたみたいだけど、生活に窮した親が人買いに売っちゃったらしくて。それで見世物小屋に流れたみたいですね」
俺「そうですか……でもなぜあんなミイラの様な状態に?」
息子「正確に言えば、即身仏ですけどね」
俺「即身仏って事は、自ら進んでああなったんですか?」
息子「……君、この事誰かに話すでしょ?」
俺「正直に言えば、話したいです」
息子「良いよ君、正直で(笑)。まぁ私も全て話すつもりはないけどね……アレはね、無理やりああされたんだよ。当時、今で言うとんでもないカルト教団がいてね。教団の名前は勘弁してよ。今もひっそり活動してると思うんで」
俺「聞けば誰でも、ああ、あの教団って分りますか?」
息子「知らない知らない(笑)。極秘中の極秘、本当の邪教だからね」
俺「そうですか」
息子「んで、どうも最初からそのシャム双生児が生き残る様に、天獄は細工したらしいんだ。他の奇形に刃物か何かで致命傷を負わせ、行き絶え絶えの状態で放り込んだわけ。奇形と言ってもアシュラ像みたいな外見だからね。その神々しさ(禍々しさ?)に天獄は惹かれたんじゃないかな」
俺「なるほど」
息子「で、生き残ったのは良いけど、天獄にとっちゃ道具に過ぎないわけだからすぐさま別の部屋に1人で閉じ込められて、餓死だよね。そして防腐処理を施され、即身仏に。この前オヤジの言ってたリョウメンスクナの完成ってわけ」
俺「リョウメンスクナって何ですか?」
神話の時代に近いほどの大昔に、リョウメンスクナという2つの顔、4本の手をもつ怪物がいたという伝説にちなんで、例のシャム双生児をそう呼ぶ事にしたと言っていた。
俺「……そうですか」
息子「そのリョウメンスクナをね、天獄は教団の本尊にしたわけよ。呪仏(じゅぶつ)としてね。他人を呪い殺せる、下手したらもっと大勢の人を呪い殺せるかも知れない、とんでもない呪仏を作った、と少なくとも天獄は信じてたわけ」
俺「その呪いの対象は?」
息子「……国家だと、オヤジは言っていた」
俺「日本そのものですか? 頭イカレてるじゃないですか、その天獄っ
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- スクナを祀って天獄を台座の踏みつけにすればいい。 憎しみも怨みもそのものが生きた証そのもの、それを利用され使い勝手の良い道具にされるということは、存在そのものを否定する事に等しい。己という個を消され続けた者が、怒りをもたない訳が無い。 人として接し、食物を与え、大切にお祀りすれば、天獄のような賊を滅ぼす鬼仏として人に認められるはずだ。 災い転じて福となす黄色い鬼
- 最後の方話むず…名無しさん
- 最後の方話むず…名無しさん
- コピペくらいきちんとしようよ!! レジェンド級の話なのに魅力半減やぞ。 元投稿者に悪いと思わんのかかまれ
- 内容がめちゃくちゃわ
- オチがないわ
- ま、まーまーかな猗窩座
- ま、まーまーかな猗窩座
- ま、まーまーかな猗窩座
- コピペするなら全文のせてくれ鴉