
俺が中学1年生のときの話。
夏休みの家族旅行でフェリーに乗って遠くの島に向かった。
夕方の6時に港を出て目的地の港には翌朝に着く。
フェリーはいくつかの島を巡っていく。
船では大部屋で大勢の人と寝るようになっていて、ベッドが一つずつ仕切りになっていることを除けば、プライベートな感じはほとんどない。
翌朝が早いので早く寝るように言われたが、夏なので6時過ぎでも外はまだ明るいし船から見える景色や、階段で上にも続いているデッキや船内が楽しくて歩き回っていた。
しばらくすると、中学生くらいの女の子と小学生くらいの男の子の姉弟がデッキで海を眺めたりじゃれあったりしていた。
姉弟が楽しんでいるのは別に珍しくもないが、女の子をよく見ると割と可愛い子だった。
整った小顔におろしたセミロングの黒髪が風でなびいているのが美しい。
上はシャツ1枚の薄着で爽やかな感じだった。
可愛いなぁ・・
俺は女の子に気付かれないようにチラチラと見ていた。
女の子もそれに気づいているのか俺の方を見ることもあった。
女の子に話しかけてみたかったが、弟と一緒にいるし所詮は知らない女の子だ。
俺は何事もなかったように家族の元に戻った。
そのあとは、家族と船内で食事をしたあとベッドの部屋に戻り、両親も妹もすぐに寝はじめた。
俺も寝ようとしていたが、なかなか寝付けない。
船はだいぶ沖まで進んでいるようで俺は外のデッキに出た。
デッキの最上部に行くと、そこにはさっきの女の子が1人で星を見ていた。
「星を見にきたの?」
「うん。君も?」
「うん、そう。」
星を見ながら身の上話をする俺たち。
女の子はまりんといい、中3で俺より2つ年上の子だった。
俺の行く島より先にある島に家族とともに帰る途中らしい。
俺はまりんと話しながら、さらに興味を持った。
俺の方を向いたまりんは可愛らしい顔におろした綺麗な髪、大人を思わせる服の膨らみ。
俺はまりんを見ながらドキドキしていた。
そのあとは、まりんと1時間くらいずっと話していた。
外は、真っ暗な海で船の他は、星の光と波の音だけがそこにあった。
俺はまりんと一緒にいて嬉しかった。
・・・
翌朝、目覚めると辺りはだいぶ明るくなっていた。
大部屋でまりんを探してみたが見つからなかった。
また外で海を眺めてるのかなとデッキを探してみたが、まりんは見つからない。
船は終着の港まで直行のため、途中で下りた訳でもない。
よくよく考えると、年頃の女の子が夜に暗いデッキに一人で来るのも変だ。
後日談:
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