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長編

生きてる

ヤマ 2017年12月28日
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私の実家はお寺です、お寺と言っても私や私の両親である住職の父や母は特別何かしら霊的な物を感じたりするといった特別な力が有るわけではない普通のお寺でした(普通のお寺って言うと何か変ですね、まあ特別霊媒的な事とかをするわけでは無いみたいな?) そんな家のお寺では代々から伝わる物で「遺品供養」と言うものをしていまして、遺品供養とは処分に困った例えば何かお経が書かれた掛け軸やら、数珠とか使い古されたお経本やら…捨てるに捨てれない、そういった物を預かって供養して、お焚き上げするという物でした だから家のお寺には昔からそんな沢山の人から供養のお願いをされた様々な遺品、早くに亡くなった子供のおもちゃだとか、亡くなったお爺さんの愛用していた着物とか…何かしら念みたいな物を感じそうな様々な種類の物が倉庫に保管されていて 次回の遺品供養のお務めまで管理されていました そんな遺品供養なんですが、ある日私がお寺に留守番をしていた時でした、日曜日の昼間にある一人のお婆ちゃんがやって来て 「私は先が長くなくて、もーいつ死ぬかも解らないで、残った家族に迷惑掛けたくなくてね、この子をお宅の遺品供養に回してはくれませんか」 とお婆ちゃんは私に一抹人形を預けてきました、おかっぱにそのお婆ちゃんが手入れをしていたのか新品の様に綺麗ではあるけど、どこか年期も感じさせる高そうな物でした 「こんな立派な人形を供養してしまうんですか?これは飾っておくとかした方が…」そう私がお婆ちゃんに言うと 「いやいやだめだめ、その子はちょっと…他とは違ってね…私が死んでから何仕出かすか解ったもんじゃないで、供養しておいて下さい」と、何やら意味深で…気味の悪い事を言うのでした 私もそれに了解して、人形を預かって、倉庫に直ぐ様保管しました それから年に数回ある遺品供養のお務めの日になり、倉庫に保管されていた遺品の数々を祭壇に奉り供養のお経が読み上げられ、それからお焚き上げになりました 沢山の遺品を住職である父がお経を読みながら次々に焚き火の中で燃やしていき、私と母で遺品が入った段ボールを父に預け、遺品が燃やし終えて空になった段ボールを預り畳む流れ作業をしていました 私が遺品の入った段ボールを父に渡そうとしたとき、段ボールの中に、そのお婆ちゃんから預かった一抹人形が入っていた事に気が付きました 私は一瞬ビクッとなりましたが、すぐに父に段ボールを渡してし

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