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お題 長編
◇友達の妹◇
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◇友達の妹◇

18時間前
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私が小学生の時の友達に今では珍しい大家族の女の子がいました。

その子は三女で妹が四人か五人いると話していました。しかも、離婚したお母さんが同じくらい子どものいる人と再婚したらしく、その友達もどの子が自分の妹なのか、よくわかっていない感じでした。

「自分の妹なのにわからないの?」

さすがに驚いて私が訊ねると、最近再婚したばかりだし、家も自宅とは別に親戚の家でも生活しているから、会わない相手の妹たちはうろ覚えだと言っていました。

私みたいに姉が一人しかいない人間からすると、信じられない家庭環境でした。

そんな友達と放課後の校庭で鬼ごっこをしていたところ、一年生くらいの小さな女の子が、校庭のすみでこちらを見るようにしながら、待っているのに気がつきました。

私は見たことがない子だったので、他の友達にも訊ねてみたのですが、誰も知らないと言っていました。

ただ、大家族の友達は「もしかしたら、再婚相手のほうの妹かもしれない」と言いだしたので確認したところ、はっきりとうなずいてきました。

そんなわけで、みんなで帰る時にその子も一緒に帰ったのですが、その子は親戚の家に住んでいるみたいで、その子と私だけが他の子たちとは違う道から、帰ることになりました。

元々人通りの少ない道なのと、雨も降っていたこともあり、帰り道はその子と私だけしか歩いていませんでした。

私はどちらかというと内気な性格なので、あまり自分からは話しかけないのですが、さすがにずっと無言なのもおかしいと思い、隣を歩く女の子に話しかけていました。

ただ、その子からはまったく返事はなく、名前を訊ねても教えてくれませんでした。

何を考えているのだろう?

そんなふうに気にはなったのですが、さしている赤い傘が邪魔で表情は見えません。

仕方なく無言のまま歩いていました。

ちょうど橋の中間でした。

突然、その子が立ち止まったんです。

どうして立ち止まったのかわからなかったのですが、その子は無言のまま立ち止まり、雨で水位の上がった川を眺めていました。

その橋は古い石造りの橋で、柵などもなく、近所で危ない橋として有名でした。

なので私もその子が落ちてしまうのではないかと、心配して声をかけたりしたのですが、相変わらず返事はありません。

でも、ずっとそこで川を見ているわけにもいかないので、「悪いけど、私は先に帰っちゃうよ? 気をつけて帰ってね?」と言って歩き始めました。

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よろしくお願いします。。。 【受賞歴】 映画『禍々女』公開記念キャンペーン優秀賞受賞。

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