
長編
Zトンネル
シュン 3日前
chat_bubble 4
29,463 views
トンネルは出口が見えるほど短かった。
「えー、たいしたことねーじゃん」
みんながっかりしていたが、
私は、すごい嫌な感じがした。霧がかかっている。さっきまで普通だったのに。。。
みんなはそんな事にも気づけない。
「とりあえず通るか」Tがゆっくり車を進める、みんなトンネルの周りを見渡しているが私は地面だけをみていた。
赤い血のようなものが広がっているのに気付いたからだ。みんな気づいていないのだろうか。
そんなことを思っているうちに出口まできていた。
「さっき地面に血がなかった?」私が聞くがみんな見ていないという。
そして、もう一度通ることに。。。
「あれ、無くなっている。気のせいかな。。。」2度目は私も何も見えなかった。
さっきは確かにあったのに。
とりあえず、トンネルの近くの空いているスペースに停車することになった。
その時、「近くの神社いこうよ!」
言い出したのは、まさかのビビり後輩だった。みんな耳を疑った。
神社が一番ヤバイというのを聞いたことがあったからだ。
こいつはさっきから様子がおかしい。びびりの発言ではないのだ。
「行きたいならお前ひとりで行けよ!」
私は、断ると思い、強めに言った。
「行ってくる」そう言い出すと車から急に降りて歩いて行ってしまった。
「どうせ、すぐに帰ってくるでしょ。ビビりだし」みんなのん気に笑っている。
それから5分ぐらいたっても戻ってこない。
私は呼び戻しに行こうと思っていたが、頭痛と吐き気が襲ってきてそれどころではない。
助手席のドアを開け顔だけ外にだし地面に少し吐いてしまった。
そのタイミングで、ビビり後輩が返ってきたのだ。しかも、全力疾走、顔色も悪い。
戻ってくるなり車に飛び乗り、
「足をつかまれた!!早く車をだして!!」と言った。いつものビビりだ。
嘘なのか、ホントなのか分からないが、空気が明らかに重い。
「帰ろう。ここは危険すぎる。」私が運転手に言う。
みんなもさすがに顔が引きつっている。
Tが車を出そうとしない。。。。今度はお前かよ!!
「おい!早くしろ」Tの腕を強くつかみ、私は大きな声でいった。
Tは何も言わずにゆっくりと車を出す。
帰るにはもう一度トンネルを通らなければならない。
その時、
「あっ!!見て!猫がいる!!」
道案内の子が前を指さした。トンネルの入口に猫が座っていた。
その猫は真っ白くとてもキレイだった。でも違和感しかない。
後日談:
- 心霊スポットではないですが、他にも多く体験しております。 要望があれば投稿します。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(4件)
- 内容が頭に入ってこなかった。夢
- いや払ってもらおうよ…ゆーへー
- きっと青森県のずいどうトンネル。 合っているかは知らんが神社?らしきものも近くにあるしかなり短いトンネルだ。 地元じゃ心霊スポットで有名みたいだが。tomy
- これって地名に頭が付くところですか?謎の人