
中編
真夜中の雑木林で
つなか 2日前
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カブトムシを鷲掴みにし、口の中へと放り込んだ。
バキッ、ジャリジャリジャリ
悲鳴を上げることもなく、カブトムシは粉々になっていった。
その様子を見ていた弟が突然、ワーーーーと声を出して走り出した。僕もそれについて行き、2人で雑木林を飛び出した。
後日父親にこんなことがあったと説明すると、最初は信じていなかったが、必死に説明する僕たちをみてなんとか信じてもらえた。
しかしその年が僕たちの最後のキャンプになってしまった。
なぜか毎年来ていた今年もいかがですか?という年賀状もピタッと止み、そのキャンプ場について家族で話すこともなくなった。親とおじちゃんに何があったのかは分からない。
3年後。経営者のおじちゃんは雑木林で焼身自殺。おばちゃんは新キャンプ予定地で半狂乱になっている所を警察が保護、キャンプ場は現在も閉鎖されているという。
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- ふつうに虫食べれる人もいるくねアルカディオのあさがお
- 何かワロタ真実を知る者
- カブトムシって想像以上にトゲトゲしてるけどな。鴉