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中編

霊地ホテル

匿名 2018年6月22日
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大学2年生の夏の話である。 私は大学の写真部に入っており、中間テストが終わり長い夏休みの始まりであった。 部活では秋の写真展を行うため、その題材を求めに夏に旅行に行く事が恒例であった。 幹事であるT先輩、彼は世に言うボンボンで親がとてもお金持ちであった。その為ここ最近はT先輩の親が所持するペンションへ深緑や湖畔などをテーマに合宿を行っており、今年も行う事になった。 今年の参加者は10名ほどで4年生1人 3年生4人 2年生3人 1年生2人である。 3泊2日の合宿で皆は思い思いの写真を撮り、日頃の鬱憤を晴らすかのように遊びまくっていた。最終日の夕方、T先輩が「実は近くに廃ホテルがあるんだわ。肝試しでもやろうぜ!」と唐突に言い始めた。 3年生のW先輩がそんな事はしない方がいいと言う、1年生も嫌がる者もいたが、T先輩その他の者はノリノリで、最終的には行う事になった。 ホテルに到着すると4年生のD先輩が言った D先輩「Tよ。ここはなんで廃墟になったんだ?」 T先輩「あぁ火事らしいっすよ。10年位前って事しか後は知らないです。」 確かにホテルは所々焦げたような跡があり 一部損壊しているところもある。 W先輩「やっぱ帰ろう」 T先輩「おい、何びびってんだよw行くぞ。」 W先輩は呆れながら皆と向かった。 中は見るも無残にに散らかっており酷い状態でカビた嫌な臭いが充満していた。皆恐る恐る中に進み、大浴場にたどり着いた。 1年生が面白がりデジカメで写真を撮っていると「ヒっ!」と言う声を1年生が上げた。 私が「どうしたの?」と聞くと 1年生「なんか白い点々がいっぱい写ってるんですけど、ヤバくないっすか?」 見ると確かにそこには不釣り合いの点々中には赤い点もあるように見える。嫌な感じだ。早く出たくなってきた。 そんな事はついしらすT先輩とD先輩が2階へ行こうと言いはじめる。嫌だなとは思ったが先輩の言う事に茶々を入れるのも気が引けるので2階へ上がる事にした。 2階は客間がありここも相当荒れている。 やめればいいのにまた1年生が写真を撮っていた。写真をみると点々は大浴場の比ではないくらい増えており赤い点が多く入っている。 私「これヤバイですよ、帰りましょう」 とT先輩達に話していると 「ボソボソボソ」 と何かが聞こえる。 みんな顔が真っ白になり勢いよく1階のフロントまでおりてきた。 D先輩「なんだあの声みたいなの?」 T先輩「わからないです。もう1回しらべますか?」 その時 ジリリ ジリリ ジリリ フロントの電話が鳴る。 1年生「なんで廃墟なのに電話が鳴るんですか!?」 D先輩「知るか!」 みんながパニックになっているとW先輩が W先輩「ふふ。ゴメンねー実はみんなを驚かせようと思って俺が電話を掛けたんだよー」 みんな安堵し、 「おいW!いい加減にしろよ!」 「W先輩冗談キツイですよ!」 W先輩「ゴメンゴメンさぁもうペンションに戻ろう」 ホテルからペンションに戻ってきて花火をする事になった。 ふとW先輩が一人で線香花火をしている 私は近くに行き「しかしさっきのはおどろきましたよ。よくホテルの電話番号なんて知ってましたね」などとW先輩に言うと、 W先輩「あぁあれね。。かけてないよ俺」 私は血の気が引いた。 W先輩「あぁでも言わないとみんな気持ちが弱くなって憑いてきちゃうと思ったんだ。入る前から変な感じだなって思っていたけどあれはヤバかったね。」 実はW先輩は見えない物が見えていたらしく私にこっそりと教えてくれた。 W先輩「あまり肝試しとかはしない方がいいよ。憑くとめんどくさいから、あと君も取り憑かれやすい体質みたいだから気をつけてね。」 この体験以降、私は肝試しと言うものに参加をしなくなった。その後W先輩は中退してしまったので詳しい話はできていない。

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