
中編
台湾九扮の恐怖の夜
匿名 5時間前
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はじめに
これは、去年の秋に台湾へ旅行したとき、九份(きゅうふん)で体験した話です。
私は友人2人と一緒に、3泊4日の観光旅行で台北から九份へ向かいました。千と千尋のモデルになったと言われる街並みが有名で、夜景も美しく、ずっと憧れていた場所でした。
でも、あの宿に泊まった夜から、何かがおかしくなったんです。
九份の宿
九份の宿は、古い日本家屋を改装した民宿でした。口コミでは「風情がある」「静かで落ち着く」と評判だったけど、実際は少し違いました。
チェックインしたとき、オーナーの女性が妙に無表情で、「夜はあまり外に出ない方がいいですよ」と言ったのが印象的でした。
部屋は畳敷きで、古い鏡と木製の棚がありました。窓からは霧がかかる山の景色が見えて、幻想的でした。
最初の異変
夜10時頃、友人の翔太が「廊下で誰か歩いてた」と言い出しました。
でも、宿には私たちしか泊まっていないはず。
その後、鏡の前に立ったとき、私の後ろに“もう一人”映っていたんです。白い服を着た女の人。振り返っても誰もいない。
その夜、私は夢を見ました。
夢の中で、宿の廊下を歩いていると、奥の部屋から「こっち…こっち…」と声が聞こえた。
扉を開けると、畳の上に髪の長い女がうずくまっていて、顔が見えない。
翌朝の違和感
朝、翔太が「夜中に誰かが部屋の前を通った」と言いました。足音が聞こえたらしい。
でも、オーナーに聞くと「誰もいませんよ。私も夜は2階に上がりません」と言われました。
その日の午後、宿の近くの茶屋で地元の人と話す機会があり、「あの宿に泊まってる」と言うと、急に顔色が変わった。
「…あそこ、昔は病院だったんですよ。戦時中に使われてて、亡くなった人も多かったって」
最後の夜
3日目の夜、私はまた夢を見ました。
今度は、宿の奥の部屋に入ると、畳の上に白い布が敷かれていて、その上に人形のようなものが並んでいました。
その中の一体が、ゆっくりと顔をこちらに向けて「帰らないで」と言った。
目が覚めると、部屋の鏡が割れていました。誰も触っていないのに。
翔太はその夜、寝言で「もう帰れない…」と繰り返していました。
帰国後
日本に戻ってからも、私は時々あの夢を見ます。
畳の部屋、白い布、そして「帰らないで」と言う声。
翔太はその後、精神的に不安定になり、大学を休学しました。
もう一人の友人・悠人は、あの宿の写
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