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長編

お菊さん

匿名 4日前
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あの人形の髪が私の足をつかんでいました。 人形の目は黒目だけで口は確かに笑っていました。 しかし目線は秀兄のほうに向いていました。 秀兄は人形を見たとたん 「アッー…ァッーー…ぉお菊さん、お菊サン、ゴメンネゴメンネ…」 といい目は充血し泣きながらそう言ったのです。 私は秀兄を助けようと人形の髪を引きちぎり、秀兄の手をひっぱりましたが 秀兄は動かずおかしくなったように笑っていました。 私は泣きながら秀兄に 「ごめんね。すぐ来るから。」 と言って急いで爺ちゃんの部屋に行って爺ちゃんをたたき起こしました。 「爺ちゃん!!秀兄が!!」 と言うと爺ちゃんは顔が真っ青になり 「行ったんだな!!?二階にはあれほど行くなと言ったのに…」 と言い、急いで誰かに電話して皆で二階に行きました。 秀兄は相変わらず笑ったままで、 「お菊サン、お菊サン…」 と言っていました。 すると婆ちゃんが秀兄の頬をひっぱたいて 「しっかりせい!!あんたはお鷹やない!!秀一や!!!」 と叫びました。 すると秀兄はそのまま気を失いました。 暫くして、お坊さんがやってきて、仏壇の前でお経を唱え始めました。 秀兄は仏壇の横で寝ていましたがやがてお経が終わると同時に目を覚まし 「あれ?俺今まで何してたん?」 と言ってやっと元の秀兄に戻りました。 お坊さんが帰った後、爺ちゃんがこの仏壇にまつわる話をしてくれました。 「お前たちもこれで分かっただろう、二階に行けばどうなるのかを。 あの人形はな、昔お鷹という女が死んだ娘のお菊に似せて作らせた人形なんや。お鷹たちはこの場所で親子二人仲良く暮らしとったんや。だがある日お菊は人を殺した濡れ衣を着せられて打ち首にされたんだ。娘の変わり果てた姿を見たお鷹はおかしくなってしもうてな。自分の髪を使って人形師にその人形を作らせたんや。けどいくら娘に似た人形を作っても娘は帰って来ん。それで持っていた小刀で喉をバッサリ切って自殺してもうたんや。それを知らんかったわしらはここで土地を買って家を建てたんやが土を掘ったら人形と小刀の入った箱が出てきてな。その人形と小刀にまつわる話を知っとった人がその仏壇を建てて御札を貼って箱をしまってくれてな。秀一、お前はさっきお鷹の霊が乗り移ってしまったんや。でももう大丈夫や。」 それを聞いて私達はびっくりした。 まさかそんな事がここであったなんて。 それから祖父母が

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  • 可哀想だね
    出田まさき
  • 昔そんな話があったんですね。
    ブルー
  • 黒目率の高さ
    美桜
  • 展開と結末がほとんど同じ
  • いってはならんぞ! さめる〜
    匿名
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