
長編
夢鬼
キラー 3日前
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出ようとしたことがあるんですが、鍵は開くのに開かず、外はこれ程までにないくらい真っ黒だったのを覚えてます。
絵具の黒より真っ黒で吸い込まれそうになるような空でした。そしてこの家以外の明かりはないと思うぐらい街灯もなかったのが見えたのを覚えてます。
当然ながら外に出る気持ちもなくなりました。
それから小学生3年生まで石川のその家ですごし、私は祖母のいる愛知へと引っ越しました。
私は祖母にかなり懐いており、祖母も可愛がってくれました。
そして夜は祖母と一緒だったので1人になることがなくなって夢も見ないようになりましたが、就職をし、1人で暮らすようになってからまた夢を見始めました。
耳元でみつかっちゃダメだよという声が聞こえ、また隠れんぼをするんですが、その耳元の声はかなり幼いような印象をうけました。
男の子の舌っ足らずな感じです。
就職をして一人暮らしを初めて久々にその夢を見ましたが社会人となりあまり夢を見なくなったのは幸いかも知れません
ですがもうそろそろ隠れられる場所がなくなってきてしまったんです。
引っ越すかと考えてはいたんですが、夢ごときでわざわざ引っ越すのもなと思ってるんです。
そしてこの前、同期にこの夢の話をしたんですが、まぁ私と同じ意見だったんですよ。
同期はその夢を次に見たらわざと見つかってみたらどうだと提案をしてくれました。
もしかしたら何もないかもしれないということです。
そしてこの夢を見る時の条件として、気づいたことは
必ず夜であることと
部屋に1人でいることです
夢で悩まされるのも馬鹿馬鹿しいですし、昔から動物は好きだったのでおいおいペット可のところに移り猫でも飼おうとは思っていたので引っ越すというのもありです
まぁ、次にいつ夢をみるのかも分かりませんから引っ越すより先に夢を見た場合はソレに見つかってみるのもありかとおもいます。
あまり気乗りはしないですが、やはり色々と想像をしてしまうんです
あの時みた影が人間の肉の塊か何かでみつかったら1部にされてしまうのでは?と
夢の中でもしそうなったら現実の私はどうなるのかと不安はあります。
最後に、耳元の声は私の兄になるはずだった人ではなかったのかと思うようになりました。
母は私の前に男の子を授かったらしいのですが母の不注意で流れてしまったととても悔やんでいました。
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- お気持ち察します。私も悩んだ過去があります。およそ三十年位続きましたが、パタリと終息。おぞましい夢なので、ただ辛いだけで、目覚めた後のやるせない疲労。子供の頃、眠る事は恐怖でしかなかった。夢を見ていることに気づいて起きようとしたこと、時には走って逃げたこと。夢とは言え精神的にきつかったです。匿名