
長編
私について
鮟鱇メーン 2019年4月3日
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私について少し語らせてください。
私の実家は東北のとある村にあります。
今は故郷を離れていますが、そこであった出来事や古くから伝わる伝説についてお話しようと思います。
全く盛らずフェイクもいれません。
文才もないです。
なので怖くないと思いますがご了承ください。
私が初めて霊にあったのは、まだ幼い小学1年生の夏でした。
キャンプに行こう!
父が夏休みを利用し、海へ1泊、家族でキャンプに行こうと言い出しました。
幼かった私はとてもワクワクしたことを覚えています。
父は人混みを嫌い、みんなでワイワイ騒いでも周りに気を遣わなくて済むヒトケのない場所を選びました。
車を停め、降りた瞬間から
私はまるで風邪の何段階も上の気怠さ、悪寒、吐き気を催しました。
せっかくここまで来たのに心配をかけられないと子供ながらに思い、黙っておくことにしました。
海にも入らずテントでずっと携帯ゲームをしていたところでした。(ゲームをすると気が楽になることに気づいたので)
テントから出てこない私を見限った母が
花火する?
その言葉を聞いた瞬間。
体が嘘のように軽くなったこと。
軽くなったと思ったら心臓の辺りが針で刺されたように一瞬だけ痛んだこと。
ハッキリと覚えています。
花火をしている時、写真を撮りました。
体が楽になって、はしゃいでる私、の腕。
腕に本当に本当に小さな手がグルグルと螺旋状に何重も絡んでいたそうです。(父談)
2度目は山です。この山、後にも書きますが本当に色んなことが起きます。
中学2年の同じく夏の頃です。
友達の私の2人で山にハイキングした時です。
確か雨が降っていました。
山に登る際、長い長い石の階段を登らなければなりません。
階段の中腹、ちょうど半分登り切った頃でしょうか。
談話しながら登っていた私はふと後ろを見ました。
小学生低学年くらいの女の子です。ピンク色のリュックを背負っていました。
(顔をはっきりと見たのですがどうにも思い出せません。)
その女の子はまるで私達にくっつくような近さで登っていたんです。
まさか後ろに人がいるとは思っていなかった驚いた私
を見てその女の子もビクッとしました。ハッキリ覚えています。
そして少し先を登っていた友の方向を見て
こんな雨の日にも人がいるんだね
そうみたいだね
という会話をしました。これだけです。
そしてまた後ろを振り向くと、女の子は消えていました。
お約束なので言っておきますが一本道なのでほんの数秒で消えることは不可能です。
ですがなにより私が印象深かったのは幽霊も驚くこと。驚いたんです。本当に。
実際この山はパワースポットや心霊スポットとして紹介されることが多く、
目が開いたり閉じたりする日本絵が寺に封印されていて何年かに1度その絵を公開したり(ニュースにもなったことも実際ありました。)
山のどこかに隠れキリシタンの墓があったり(昔、父と同級生が発見し、今は場所を隠していて誰も入れません。事実、私もその場所を知りません。)
山を少し外れると自殺の名所だったりします。
私はその山から離れている所に住んでいますが一つだけ語らせてください。
とある邪教について。
その山を含む周りの集落ではある宗教が盛んです。
突然ですが千と千尋の神隠しを見たことがありますか?
千がエレベーターに乗るシーン。そこに大きな大根のような神様が入ってきたことを覚えていますか?
その神こそ、この山に伝わる邪教の神です。
名はオシラサマ。調べればWikipediaにもあります。
オシラサマは元々、農業や豊作の神として崇められてきました。
実際、その山の周りは昔から変わらずほぼ畑や田んぼです。
なぜ邪教と呼ばれているのか。
それはある特徴からでした。
崇拝をやめてしまう。卵や肉を供える。等幾つかの 絶対 にしてはいけないことがあり。
それ破ってしまうと顔を馬のように歪められ殺されてしまう。という話です。
御神体をときおり公開しており
御神体は細い棒の先に男女の顔を描いて綺麗な布で何重にも着させます。
これもネットで調べれば出てきますが本当に異様です。
そして、この山の周りでオシラサマという名前を出すことはタブーです。
みんなその神様を恨んでいるから。
また一年に一度、祭りがあるそうです。
絶対に父は私を行かせてはくれませんけど。
(目が見えないお婆さんが巫女として居るようですが、口を効いては行けないということ)
ちなみにその父が言うには
ひぐらしのなく頃に、のモデルにもなったそうです。ホントですかね。
もうどうでもよくなってきたので
実家の場所を追記します。
青森県 弘前市
その山の名前は久渡寺山です。
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