
それから10年くらい経った頃、藍華が結婚したという話を友達からのグループラインで知った。
俺にとって藍華は片思いの相手だったし、高校に入ってからは他に好きな子ができたり、大学では彼女ができたりしたので、藍華に対する思いはほとんど無くなっていたが、それでもいざそのことを知ってしまうとショックだった。
俺が27才のとき中学の同窓会をすることになり、当時の担任の先生とクラスの約半分が集まった。
その中には藍華もいて、藍華は大人の落ち着いた雰囲気がありながらもとても美しい女性に成長していた。
藍華は子供の写真を友達に見せたりしていて、俺は「もう子供がいるのか」と寂しい気持ちになった。
同窓会で藍華と話すことは全くなかった。
そのあと同窓会がお開きとなり、そのあと二次会に行こうってなった。
二次会にはさらに半分のメンバーが行った。
俺は何も期待してなく何となくついて行った。
二次会をしているといつの間にか夜の12時を過ぎていた。
終電の時間になると、大部分が帰ったが何人かが残っていた。
その中には藍華もいた。
藍華は相変わらず、クラスの中核だった子たちと話していて俺が入り込む余地はなかった。
藍華は俺には目も暮れず、俺はずっと黙っていた。
さらに飲んでいると、夜の2時になった。
その頃になると、藍華と話していた子を始め何人かが酔い潰れていた。
俺の近くにいた子たちも寝ていた。
藍華は一人で飲んでいるようだった。
しばらくすると、甲高い声で、
「ヒトシくん、久しぶりだね!」
驚いて声のする方を見ると、藍華が俺を見て微笑んでいた。
「あ、うん、久しぶり・・」
陰キャラの俺にはこんな挨拶しかできない。
藍華は俺を見て、
「ねえ、お話しようよ。みんな寝てるからさ。」
藍華はグラスを持って俺のすぐ隣に来た。
酔っているような声とテンションだった。
そして藍華が近くに来て、
「ヒトシくん、今何してるの?」
などの近況などの世間話を軽くしたあと、藍華が、
「秘密の話しない?」
と提案した。
そして俺は藍華と「誰にも言えないような暴露話」をいくつかした。
今なら言える話で、酒の席もあり話を聞いて笑い合っていた。
そして、藍華は、
「他にもないの?ビックリするような話!」
そう言われた俺は、少し迷ったが話すことにした。
「・・・俺さ中学の頃、藍華ちゃんのこと好きだったんだよ!」
「え?マジで?」
とは言うものの、藍華は少し喜んでいる感じもした。
藍華は少し黙ったあと、
「何で言ってくれなかったの?」
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。

