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長編

そこに、いる

匿名 3日前
怖い 60
怖くない 38
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上の閲覧数に満足気な笑顔を浮かべると、俺は軽やかな足取りで車へと乗り込むとその場を後にしたのだった。 ────── ────  夜通し運転をし続けて都内にある自宅へと帰って来た俺は、そのまま休む間もなくパソコンを開くと動画編集へと取り掛かった。  正直、今すぐ眠りにつきたい程に身体は疲れているが、未だ興奮状態の俺はその勢いで編集作業を終わらせてしまおうと思ったのだ。  何より、2000人を超えるあの視聴者数を見てしまっては、一刻も早く動画を投稿したくて堪らない。 (これは、間違いなくバズるぞ……)  そんな期待を胸に薄っすらと微笑むと、食事をすることも忘れて編集作業に没頭する。  余計な部分をカットしてテロップと効果音を入れるだけとはいえ、その仕上がりが再生数を左右することを考えると一切の妥協はできない。毎度のことながら、その作業には膨大な時間を要するのだ。 「──終わったぁ……!」  編集し終えた動画を投稿すると、俺は疲れた身体を大きく伸ばした。チラリと窓の外を見てみるともうすっかりと陽も落ち、携帯で時刻を確認してみると夜の8時を回っている。  昨日は朝8時に起床したので、トータルすると36時間も起きている計算だ。そう考えると、この異様なまでの身体の怠さにも納得する。 「マジかよ……。36時間とか、キツすぎ」  そう小さく呟いた俺は、限界を迎えた身体で勢いよくベッドへと倒れ込むと、そのまま気絶するかのようにして眠りについたのだった。 ────── ──── 「……えっ?」  視界に入ってきた見覚えあるトンネルを前に、呆然と立ち尽くした俺は小さく驚きの声を漏らした。 (……なんで、ここに?)  混乱した頭で呆然とトンネルを見つめながらも、俺は吸い寄せられるかのようにしてトンネルへと近付いた。 (何度見ても不気味だな……)  陰湿な雰囲気を漂わせているトンネルの前で足を止めると、一度全体を見上げてからその視線をトンネルの中へと移す。  こうして改めて見てみると、トンネル全体の空気は酷く重苦しく、異様な雰囲気を放っている。  この3年、全国各地で様々な心霊スポットを巡ってはきたが、このトンネルはその中でも群を抜いておどろおどろしく、その空気に圧倒された俺は思わずゴクリと喉を鳴らした。  と、その時──。トンネルの中で何かが動いたような気がし

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  • 私も好きで心霊スポット巡りの動画をよく見ますが…怖いな
    うみゅ
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