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長編
そこに、いる
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そこに、いる

2024年4月28日
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【そこに、いる】

「噂通り、中々雰囲気のあるトンネルだな……」

不気味な雰囲気を漂わせるトンネルを前に、俺は携帯片手に一人嬉しさから小さく微笑んだ。

「これなら、高視聴率も間違いないだろ。情報提供してくれたMさんには本当に感謝だな」

都内の大学に通っている俺は、一見するとどこにでもいるような男なのだが、ネットの世界では心霊配信者としてちょっとした有名人だったりする。

高3の頃からコツコツと投稿を始めて、早いもので今年で3年目。今では少しばかり名が知れるようになってきたが、ここらでもう少し知名度を上げておきたい。

ネットの世界とはいえ、有名になれば芸能人かのように世間からもてはやされる。自分の身一つでそんな地位が得られるのだから、随分と夢のある世界だ。

そんな夢を抱いて配信の世界に飛び込む若者も少なくはなく、俺もその内の一人なのだ。

「……よしっ。じゃ、さっそく配信するか」

予め告知していた時間になったのを確認すると、配信ボタンを押して配信を開始する。すると、途端に次から次へと流れ始めるコメント。

「”K-TAの心霊配信”をご覧の皆さん、お待たせしました! 只今の時刻は午後9時。今日やって来たのは、視聴者Mさんから教えてもらった、N県S市にある──こちらのトンネル!」

トンネルをバックにして画面に映し出せば、更なる盛り上がりをみせるコメント欄。開始早々に500人近くの視聴者数とは、この配信への期待がどれ程高いのかが窺《うかが》える。

なんでも、このトンネルは本物の幽霊が出ることで有名らしく、N県で暮らす地元の人では知らない人はいない程らしい。この視聴者数を見ると、わざわざ何県もまたいで遠くまで来た甲斐があったというものだ。

『うわ……っ。もう既に怖い……』

『待ってましたー! 早くトンネルに入ろう!』

『怖っ! マジで行くの?』

『本当に一人で行くのかよ……。すげーな』

そんなコメントが次々と流れる中、好奇心で行くようなものではないだとか罰当たりだとか、咎《とが》めるようなコメントもチラホラと流れる。

毎度のように一定数は見られるコメントだが、配信の盛り上がりに一役買ってくれていることに変わりはない。コメントが多少荒れるのも、それだけ有名になった証拠なのだ。

「このトンネルは、20年程前に若い女性が強姦されて殺された場所だとか。その怨みからか……このトンネルでは、女性の幽霊を見たという目撃情報が後を絶たないのです」

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はじめまして、よろしくお願いします。

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