
中編
私の実体験⑧
匿名 2014年9月21日
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実体験というより実際私自身が怖い目にあったわけではないんですが。
私、小4から6年まで剣道をやっていたんですが、私が6年の時の体験です。
私が通っていた道場では毎年夏になると練習生(30人)を集めてキャンプ(1泊)へ行っていました。
場所は私の家から車で30分くらい(道場からはかなり遠い)でキャンプといっても外にテント張って調理してそこで寝るというわけじゃなかったんだけどキャンプ場にはちゃんと宿があって中には練習生全員が寝れるほどのペースの広場はありました。
日曜の早朝、私たち練習生が宿に集合し、朝食をとってからの午前中は近くの◯◯岳登山、ジョギング、昼食をとってから1時間の自由時間のあと宿の目の前にあるグランドでソフトボール大会を開き、夕食のあと夜から広場でみんなを集め、キン肉マンのビデオを見たりしてました。
そして寝る前にみんなで肝試しやりた~い!って言い出したヤツがいて先生や練習生の父親母親たちも加わってやることにしたんだ。
グランドの裏側に林があってその先に廃墟みたいな建物があったんだけど3階ぐらいの高さだったと思う。
中には古錆びて開きにくいドアが何ヶ所かあったそうだ…
林も含めてそこで肝試しをやることにしたの。
で、大人たちが脅かし役で私たち練習生は5人ずつ組んで6グループ
1グループずつ出発し、廃墟を折り返して戻るというやり方で大人たちに捕まったらアウト。(宿に帰る)
くじ引きで私は最後のグループになりました。
5グループのうち何人かが捕まり、私のいる6グループの出番になりました。
林に差し掛かった時点で人影が見えます。
その人影はこっちに気づき木に隠れました。
私たちグループは林の外側からニ手(2人と3人)に別れて進もうと考えました。
ちなみに私は2人のほうでした。
林には何人かの大人たちが隠れています。
私たち2人は廃墟に着く前に捕まってしまいましたが、3人と大人たちが宿に戻ったのは私たち2人が戻ってから40分くらいあとでした。(遅っそ!)
遅いよ~、みんな眠いのに~
すでに戻っている何人かが大人たちに文句を言います。
ごめんな、ちょっと3人が怖い目にあったらしくてね
私たちが何があった?と聞くと
私たち2人から別れた3人はちょっとインチキしたらしく林からさらに外れた所を通り廃墟へと近づいたそうです。
廃墟のほうが大人たちが多いだろうと3人は廃墟の裏側に回り、ちょうど建物の壁に手摺りのハシゴがあったので3階までのぼっていったのだそうです。
(ちなみに懐中電灯は持参してなかったそうです)
裏口から入った3人は大人たちに気づかれないように忍び足で中を探り、逆に大人たちを脅かしてやろうと思ったそうです。
3階は異様に静かでした。
一つ一つの室内を調べるため錆びたドアをゆ~っくりと開けます。
音をたてずに開けると中は真っ暗で見えにくく人の気配はありません。
この室内には何もなかったようです…
続けて2つ目の室内、3つ目の室内を覗いたところ人が隠れてる様子はなかったそうです。
静かすぎてきっと3階には誰もいないのかもと思った3人は残りの室内を調べることなく2階へ移ろうと階段を下りようとした…
その時!
バタンッ!!
3人が最初に調べた室内のドアがものすごい大きな音で閉まったんだそうです。
3人は本当に心臓が止まるかと思った!と言ってました。
あの室内に誰かいたんだ!
それにしてもタチの悪い脅かし方するもんだ!
もちろん3人には人のことは言えないんですが。
3人が下に下りると1階で大人たちが十数人いたようです。
お前たち(3人)がなんでここにいるんだ?と大人たちはビックリした様子だったそうですが、3階のことを聞くと大人たちは誰も行っていないと言うのです。
えっ?じゃあ、さっきのドアの音は何?
霊の仕業?まさか…いるわけない
風も吹いていない。
練習生は3人以外はみんな宿に戻っている。
大人たちも全員廃墟の前に集まっています。
じゃあ3階にいたのは?
それで気味が悪くなり林を避けながら遠回りして帰ってきたのだそうです。
私にはその時の状況は分かりませんが3人の話を聞いただけで、もしかして宿でも何か起きるんじゃないか?と不安のあまりその夜は眠れませんでした。
結局何もなく朝を迎えたんですけどね。
でも3人が言う3階のドアの音は何だったんでしょうね?
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