
短編
浜辺のUMA
み 2日前
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高校生の頃の話。
高2の夏休み、近場の海で遊ぶ事にハマってた。
そこはフツーの海辺では無く、無人浜で人の出入りが全く無い場所。
そこに行くには船で渡るか、山道を40分くらい下り川を渡らないと辿り着かないプチ秘境。
当時、そこを
『俺等の秘密基地や!』
と気に入り、良く行ってた。
海はめちゃくちゃ綺麗で透明度も高く、魚もめちゃくちゃいる。
俺がモリで魚を突いて、ツレが自然の囲炉裏を作り採れたての魚をすぐに焼いて食べてた。
人が来んから、持ち込んだ酒を呑みながら獲った魚や持ち込んだ肉を焼いたり楽しんでたw
その日もツレと二人でソコに行き、いつも通り海に潜るが..
その日は不思議な程、魚がとれず海から上がった。
囲炉裏を作るツレと喋り、山の茂みにしょんべんにいった。
季節は真夏で灼熱の暑さ。
気分転換に辺りを散策すると、不思議な穴を見つけた。
砂浜にポッコリ空いた穴。
かなり大きく、底は濁って見えない。
そこに水が溜まり、木やら落ち葉が浮いている。
自然的に出来た穴には思えず、クレーンで掘った様な大きな穴。
けどココは人の出入りが無いし、まず重機の搬入は不可能..
不思議に思いながら、見てると
ポコッ
水面になんか浮いてきた
それは毛むくじゃらの物体で背中部分を水面に浮かせている..
!?
ビックリした俺は興味津々で観察した。
体長はまぁまぁ大きい
毛色は茶色っぽくて、かなり硬そう。
..
顔がいまいち、見えない
顔を見たい。
!
閃いた俺は大きめの石を取り、ソイツの背中に投げた。
ソイツはビックリしたのか、身体を反転させ下に潜ってった。
その間、一秒も無かったが
一瞬見た顔は耳がピンとしっかりしてて、眼は大きめ。
嘴は無く、のっぺりした感じ。
ココは南の島、熊は生息してないし、猪でも無かった。
例えると、巨大なネズミに近い感じ。
ビックリした俺はすぐにツレに話した
ツレも興味津々で
『確認しに行こう!』
と言い出し、そこに二人で行った。
待っても待ってもソイツは現れず、水中に石を投げたりしたが浮かんでこなかった。
『多分、見間違いやろ』
と言われたが
俺はハッキリ見たし
今でもクッキリ脳裏に
焼き付いている。
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