
中編
『実はね…』
ぼろぼろ 3日前
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いていたのだそうだ。
「ごくつぶし!」
「出てけ!」
「今に見てろ!」
などと暴言を吐くようになったそうなのだが、奥さんは勿論、
旦那さんも教えてなどいなかったそうだ。
たまに、庭に出す事もあったが、通りかかった人が
教えているとしたら、奥さんにも聞こえるはずなのだが
誰かが九官鳥に話しかけている声など聞いていなかったそうだ。
もしかしたら、留守中に誰かが家に侵入したのかも、と思ったが
わざわざ九官鳥に そんな言葉を教える人など居ないだろう、と。
それで気味が悪いと祖母に話していたそうなのだ。
母も祖母も、私が他の人には見えないものが見えている事に
薄々気付いていたそうだ。
しかし、子供に それをどうやって説明すれば良いのか、また、
ほとんど寝たきりの状態で入院している お婆ちゃんを見たと
まさか、奥さんに話す訳にもいかず、口止めするしかなかったそうだ。
(つまり私は、生き霊を見ていたのだ。)
そういう事だったのか…
中三になって初めて真相が分かった次第である。
ところで、今更だが…
本当に生き霊が九官鳥に言葉を教えたのだろうか?…
我ながら、間抜けな疑問である。笑
余談ですが、私は小学六年生の時、インフルエンザで
40℃を超える熱を出したのですが、その事と関係あるのか
どうかは分かりませんが、以来、実在しないものを
見る事は無くなりました。
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- さらさん、コメント有難うございます。私は生き霊には遭遇した事が無いと思っていたのですが、あれが生き霊というものだったのですね。知らぬが仏…ですね。^^;お母たん
- 生き霊が九官鳥に言葉を教えたのだと、私は思います。九官鳥も不思議な能力があり、人に見えない波動も感知するのでしょう。寝たきりのお婆さんの念力が飛んだ恐怖体験ですね。さら