
短編
沖縄からの訪問者
匿名 2日前
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私が6才の時、母方の祖母、父方の祖父、母と弟と沖縄に旅行に行った時の出来事です。
祖父の友人が戦死したとのことで、その方の写真や名前があるのかを確認したいと祖父の希望でひめゆりの塔へ行きましたが、昔から霊感の強い祖母はひめゆりの塔に近づくことができませんでした。
無事旅行を終えて帰宅してからも、祖母は『兵隊がラッパを吹いている』などと言い夜眠ることができませんでした。
ある日、母と祖母の自宅にお泊まりし眠っていた時、祖母から『兵隊が歩いている』と起こされ部屋の電気をつけると、天井に靴を履いたままの足跡があり写真におさめお祓いを受けお清めの数珠をもらい腕にしていましたが効果はなかったのです。
しばらく兵隊のラッパ音や歩き回ることで眠れない夜を送っていたある日、すでに他界している祖父が祖母の夢に出てきて兵隊に『でてけ!』と怒鳴ったそうです。
祖母が朝目覚めると腕にしていた数珠が切れていたそうです。
それ以来、祖母の家に兵隊がくることも、ラッパの音がすることもなくなりました。
後日談:
- 後日、祖母が突然『あの兵隊さんの名前を思い出した』と言い紙に書き留めていたのが気になって、確認したところその方の名前があったそうです。
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- ハァ?りafter