
長編
深夜喫茶「見えない交渉」
まなみ 4日前
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な髪の毛をかき上げながら、メロンちゃんが入店してきた。
ヘッドフォンを耳から外し、いつもの場所、いつもの席に着く。
「いらっしゃいませ……」
と、俺は言ってから、オーダー機は持って行かず、あらかじめ用意したメロンソーダを持って、メロンちゃんの席に向った。
「メロンソー、」
メロンちゃんが俺に注文するが、俺は彼女が言い終わる前に、メロンソーダをテーブルに置いた。
「昨日のお礼だ。で、あんたに聞きたい事がある」
ぶっきらぼうな物言いは百も承知だ。だが、何となくだが、俺はメロンちゃんにどこか恐怖を感じていた。
それが分かるまでは警戒を解くわけにはいかない。
「聞きたい事……ああ、ニュース、見たんですね」
無表情のままメロンちゃんがボソリと答える。
けだるそうなぼんやりとした瞳。
何でこの子はいつもこうダウナーなんだ?
「ニュース?じゃあアンタやっぱり何か知ってるんだな?」
俺は苛々しながらもメロンちゃんに聞いた。
「ええ、まあ」
「あんた昨日言ったよな?帰りは歩きか?って、俺がバイクだって答えたら、電車じゃないんだって、そしたらどうだ、俺の丁度帰宅時間に、○手駅で通り魔事件が起こった。しかも事件を起こしたのは、あんたが昨日の深夜、指をさした、窓の外にいた男だ!」
「あれは、あなたがそうしろって言ったから……」
「俺が?一体何言ってるんだ?」
「私聞きましたよね?この子だけでも開放してもらえますかって。あなたにも見えたでしょ?少しだけだったみたいだけど、白いワンピースの女……」
「白いワンピース……そ、そんな!?いや、あれは錯覚でそのっ」
俺は言葉に詰まった。
なぜ、なぜあの時の事をメロンちゃんは知っている?
確かに驚きはした。だが何を見たかは誰にも話していない。
「正直驚きました。私以外にも見える人がいるんだって。とにかく、あの白いワンピースの女性はどうしようもなかったんです」
「どうしようもって……何がだよ?何なんだよ!?」
俺は思わず怒鳴り散らしていた。
だが、メロンちゃんはそんな俺の怒鳴り声にも微動だにせず口を開く。
「だって、あの白いワンピースの女性、皆殺しにするって言ってたんですもの。私の横にいた女性を使って、私とあなた、厨房にいる人も、そして朝になっ
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- 取手駅の事件なら電車じゃなくバスでの通り魔だし、 指差しでのり移らせたとしたら、事件起きた時間と時間差でるのでは。 一旦家帰るか買うかで包丁手に入れて、わざわざバス乗り込んだってこと? 冷静に考えるとちぐはぐに感じますが…… 怖い話としては面白かったです名無しさん
- 取手駅の通り魔事件でしょ2010年 学生13人くらい殺傷してたよね2えr
- その事件ってなんて検索すればヒットしますか?ケビーニョ
- メロンちゃんは女の子だよね?なぜ僕?キノピオ
- オーバーフロートって…(笑)笑わすなイプシロン
- 0/100です。
- 続編の題名はなんですか?カナ
- 遅くなりました。実体験です。コオリノ
- 聞き方が雑でしたよね、投稿者さんの実体験ですか?それとも人から聞いた話を、その人の主観で語る風の感じですか?あんこう
- 実体験?あんこう