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長編
深夜喫茶「見えない交渉」
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深夜喫茶「見えない交渉」

2016年3月7日
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俺は昔、24時間営業の喫茶店でバイトをしていたんだが、その店では本当にいろんな事があったんだ。

数え切れないくらい。

今からその一部を話したいと思う。良ければ最後まで付き合ってくれ。

あれは、俺がまだ店に入りたての頃だった。

春から始めた喫茶店のバイトも、今日で半年になる。

どちらかというと夜行性の俺のシフトは、夜11時から朝方7時まで。

昼間の喫茶店と違って、深夜の喫茶店は変な客が多い。

独り言をぶつぶつ呟いたかと思えば急に泣き出したり、暖かい時期なのにロングコートを着て入店したかと思えば、注文を取りに行くと、なぜかコートの中は下着一枚だったりとか……

とにかくまあ、変なのが多いのだ。いや、もしかしたらこの店だけかもしれないが、

そんな店に今日もまた、変な客が現れた。

時刻は深夜2時。

窓側の席に座った、赤いワンピースを着た20代の女性だ。

入店した時は普通だったのだが、二時間ぐらいしてだろうか、いきなり挙動不審になり、しかもどうやら極度に震えている。

店長に一応連絡すると、

「薬かな~だったらやばいよね。うーん面倒だなぁ」

と、寝ぼけた声を発し、後でかけなおすよと言ってから既に一時間が経過している。

絶対寝てるだろこいつ。と悪態をつきつつ、厨房にいる相方に相談してみたものの。

「う~ん、僕女の子と話すの苦手なんだよね。だいたいほら、人と話すのが億劫で、厨房メインでやってるわけでさ」

そこまで話している最中に、

「もう結構です」

と、俺は冷たく言い放って厨房を出てきた。

さて、どうしたものか……とりあえず一度話を聞いてみよう。

大丈夫ですか?と、

それでもし「大丈夫じゃありません」と言われたら、OKレッツゴーポリスと言って110番だ。

俺は自分に頷いて見せると、一応オーダー機を持って女性の元に向かった。

「あ、あの……ど、どうかされ、」

と、そこまで言い掛けた時だった。

「ヒック、ううぅ、ひっく、ぐす……」

泣いているのか?もしかして失恋でもしたのだろうか?

だとしたら、何だか可愛そうだ。俺は何となく申し訳ない気持ちになり、

無言のままその場を立ち去ろうとした、が、

「た、たた、助けて……私、わたし、人を殺さないといけない、ナイフ、ナイフ下さい。うぅ、ぐっ、ナイフ、ナイフくだ、うぅぅ」

女性がこっちに振り向いた。目は見開かれ真っ赤に充血していた。

尋常じゃない汗のせいでメイクが爛れ、顔は無残にもぐちゃぐちゃ。

俺は体中の血が一瞬で凍るような心地だった。

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はじめまして、よろしくお願いします。

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