
これは3年前に派遣バイトの仕事で家財整理に行った時の話です。昭和時代の中もかなり汚れた古い2階建ての一軒家がその日の現場でした。中はゴミと汚れだらけで、いつから人が住んでないレベルに朽ち果ててました。一階の部屋からどんどん荷物を出していったのですが、ある和室の箪笥を撤去する時に、中に何かがあることに気づきました。よく見ると、箪笥の上の段の中に小さな人形が数体あったのですが、そのうちの一体の日本人形が中でうつ伏せに倒れてました。最初はただ倒れてるだけだと思いましたが、よく見るとその人形は元々台座固定スタイルなので、外れてる事自体が不思議です。しかもその台座を見ると、まるで人形が血を流してたかのように真っ赤に染まってました。ただそれはよく見ると、人形の固定部分が元から赤くなっていたので、それの残りでした。しかし、この人形は明らかにおかしな点があり、中から出してみると人形の髪の毛が尋常ではないぐらい伸びており、特に前髪がかなり伸びてて、顔が半分ぐらい見えない状態でした。これだけで生き人形だと確信しました。その後いろんな部屋の荷物を次々出していくのですが、一階の押し入れを空けた時にも驚愕でした。
ホコリまみれのオルゴール人形だけでなく、ケース入りの日本人形がいくつも次々と出てきて、中にはケースだけで人形が入ってない物や、未開封のままのもあり、まるで人形達を何らかの理由で封印してるような感じでした。作業の途中、足に違和感を感じて見てみると、なんといつの間にか画鋲が靴裏に刺さっており、靴を貫通してました。幸いほぼ貫通してなかったので、足はなんともなかったですが、ぞっとしました。もしかしたら、うつ伏せでたおれてた人形は、このことを警告してくれてたのかもしれません。現在は、その家は家財整理終了後に取り壊されて更地になってます。
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