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中編
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2014年7月16日
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A子とB男、C子とD男の2組のカップルが、夏休みを利用して一緒に旅行をすることにした。

B男は仕事の都合で出発が遅れそうとのことなので、A子はC子とともにD男の運転する車に乗り込み、先に目的地のホテルへと向かう。

道中、A子はC子やD男と他愛のない話をして盛り上がっていたのだが、車が山道に差し掛かった頃に急に睡魔に襲われ、深い眠りに落ちていった。

A子が目覚めると、そこはどうやらホテルの一室。知らない間に目的地に着いてしまったらしい。辺りを見まわすと深刻な表情のC子とD男が自分のことを見つめている。

D男は重々しく口を開いた。

「目が覚めたかい?実は…とても残念な知らせがあるんだ。どうか心を落ちつけて、ショックを受けないようにして欲しい。

さっき地元の病院から電話があった。B男はここに向かう途中に崖から転落して病院に運び込まれ…さっき息を引き取ったそうだ」

あまりに突然の知らせ。

A子は驚きで頭の中が真っ白になり、「嘘でしょ…」とだけ尋ねるのがやっとであった。

「私たちも嘘であって欲しいとどんなに願ったか。でも、これは事実なのよ」C子が涙ながらにA子に語った。

もう夜も遅かったため病院へは明日行くことにし、その日はみんな早めに眠りにつくことに決まる。

A子があまりに大きなショックを受けているようであったため、C子もD男も今日は一晩中A子の側にいると約束をした。

その日の夜遅く。A子が一睡もできぬままに過ごしていると、

「ズリッ、ズリッ」

廊下から何かを引きずるような音が聞こえてきた。

音はだんだんA子たちがいる部屋に近づいてくる。やがて、音が扉のすぐ前まで迫り

「ドン、ドン」

ドアを誰かがノックする音、そして聞き覚えのある声が響いてきた。

「A子、A子!頼むから返事をしてくれ」この声は…B男だ!

A子は起き上がり扉に駆け寄ろうとしたが、誰かに手を掴まれてそれを阻まれる。見ると厳しい表情のD男がしっかりとA子の手を握って離さない。

C子も不安そうな表情でA子を見つめている。二人ともA子同様、眠れぬ夜を過ごしていたのだ。

D男が強い口調でA子に言った。

「A子、行っちゃだめだ。B男はきっと君を迎えに来たんだ。もし扉を開けたら、君まで死んでしまう!」

それでも扉の方へ行こうとするA子に向かい、C子も涙ながらに訴えた。

「ダメよ、A子。行ったらもう戻れないわ。B男はもう私たちと同じ世界の人間じゃないの。」

躊躇するA子。

その時、再び強く扉が叩かれた。

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