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長編

Kはよせ…

匿名 3日前
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怖くない 432
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。 室内での熱中症自体は珍しい事ではないのでしょうが、それよりショックだったのはあの事件で、真っ黒に日焼けをしてしまった自身の肌でした。 元々、日焼けを気にしてかなり対策をしていた為一般の人よりも肌が白い自信がありましたが、それにも関わらず一晩にして私の肌は小麦色を通り越して最早褐色に近いほど焼けていました。 ショックと体調不良が重なり、私はコレクション達を処分することなく、そのまま引越し先まで持って行きました。 引越し作業が終わると、今までの体調不良が嘘のように消え、新しい環境へ徐々に順応していきました。 あの不可解な体験も忘れつつあった8月も後半のある日、学生時代からの友人Sから1本の電話が入りました。 Sとは、地元で1番気の合う仲で一緒にライヴや旅行にも行くほどでした。 社会人になってからもずっと交流があった数少ない友人でしたが、そんな彼女とも、自身の趣味を卒業すると共に疎遠になっていたので、彼女からの久しぶりの連絡につい時間を忘れて、昔話に花を咲かせました。 話の流れで、あるバンドの話題になりました。 それは彼女が結成当初から追いかけて来たKの話でした。 なんでも、Kは春に解散してなんとその約4ヶ月後の7月、つまりこの日の1ヶ月前にバンドメンバーの1人であるI氏が亡くなったというのです。 彼女の影響で何度か一緒にKのライヴやイベントに参加していたので、正直私もその事実にショックを禁じ得ませんでした。 解散自体も勿論ショックでしたが、解散から僅か数ヶ月で亡くなったというのですから無理もありません。 程なくして電話を切った私は、あの得体の知れない化け物に襲われた日が、件のバンドメンバーが丁度亡くなった日である事に気付きました。 そしてしきりにあの化け物は「Kはよせ」と私に訴えていました。 あれの意味する事はKのCDなどを処分するなという意味ではないのかと.. しかし、あの白いスライム状の化け物が何故CDを捨てるなと訴えて来たのかは不明です。 あの事件から10年ほど経った今もSとは連絡を取り合っていますし、コレクションもいまだに処分出来ずにいます。 毎年、夏になると思い出す私の怖くて不思議な体験の話は以上です。

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  • 対象がV系バンドではないですが私も全く同じような体験をしたことがあるのでびっくりしました。 念や生霊みたいなものなんですかね…
    まゆ
  • なんとなくわかった… 1月にこのバンドの元メンバーさんがサポート してるバンドのLIVEに初参戦してきました。
    ちぬ
  • Kがなんとなくどこのバンドか解ってしまった私は、投稿者さんと同世代で同じV系の時代に居たんだなと思った話だった。
    桜舞い散るあの丘で
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