
長編
メロンが嫌いなのに。
しの 3日前
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った」
Mは隣の部屋に行き、お父さんの仏壇の前に座るとお線香を上げて、手を合わせ何やら一心に祈って居ました。
すると、今までメロンをガツガツ食べて居たAが、ガタンッと机に突っ伏して意識を失いました。
Mのお母さんは、Aの肩を優しく叩きながら「A!A!」と、声を掛け続けて居ました。
Mはまだ、祈って居ます。
私とKは黙って、交互にMとMのお母さんを見ていました。
暫くして、Aの意識が戻り机から顔を上げると「お母さん?どうしたの?」
母「あんた、今まで何してたか覚えてる?」
A「何って、寝てたんでしょ?」
母「やっぱり覚えて無いんだね?あんた、メロン食べてたのよ」
A「はぁ?私がメロンなんか食べる訳無いでしょ?匂いすら嫌なのに。って言うか、誰?こんな所にメロンの食べかけ置いたのは!どうせ、こんな汚ない食べ方するの、姉ちゃんでしょ!」
そのAの言葉に、ずっとお父さんの仏壇の前で祈っていたMが立ち上がってこっちへやって来ると「私じゃねーよ!それは本当にお前が食べてたんだよ。お前の中にYが入ってたらしい。今日はYの命日だった。忘れてたんだよ。本当にゴメン。今、親父にずっと祈ってた。明日必ずYの墓参り行くつもりだからAを助けてやってくれ。って」
A「…。私…本当にこのメロン食べたの?」
Aは私に聞いて来ました。
私「うん。ガツガツ食べてたよ…」
A「気持ち悪い…」
母「トイレ行って来な!M!明日必ずYのお墓参り行くんだよ!忘れたらタダじゃおかないよ!」
そう言いながらAが食べていたメロンのお皿を片付けました。
Aはトイレで全部メロンを出して来て、何度もうがいをしていました。
Aの中にYが入り込んで居る間、Aには全く記憶が無かった様でした。
A「全然何も覚えて無い。部活終わって、どうやって帰って来たのかすら覚えて無いんだよね。
Yちゃん、何で私に入ったのかな?寂しいなら姉ちゃんに入れば良いのに!」
母「Aが、Yが入り込んでる間記憶が無かった様にMに入っても、きっと記憶が無かったはず。なら、ずっと思い出して貰えないでしょ?だから一番近くに居るAに入って思い出させ様としたんじゃないかな?」
A「ふ~ん。私も明日、部活無いから一緒にお墓参り行こうかな」
母「そうだね。一緒に行っておいで」
翌日MはYの大好きだったメロンを持って、Aと二人でお墓参りに行きました。
帰って来てからMが私に「墓参り行ってYに謝って来た。そした
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- すごい文も上手くてスラスラ読めました。 最後怖すぎてビクビクしちゃいましたw霧雨梨理沙
- こたくんさん。コメントありがとうございます。 まだまだ、Mのお陰で色々体験して居るので又、書かせて頂きます。mie
- 文章じょうずだし、内容も面白いので、すいすい読んでしまいます。また、お願いしますね!こたくん
- 匿名さん。コメントありがとうございます。 亡くなったお父さんには霊感無かったと思います。 今でも3人共元気ですよ笑 幸せかどうかは、又お話書かせて頂きます。mie
- 匿名さん。コメントありがとうございます。 亡くなったお父さんには霊感無かったと思います。 今でも3人共元気ですよ笑 幸せかどうかは、又お話書かせて頂きます。mie
- 面白かった。親父も霊感、強かったのかな? すげえなこの家族。幸せしてるかな?匿名