
7月上旬、新幹線で寝過ごした俺は新潟に来ていた。
どれくらい時間が経っただろうか・・
「しまった!」
新幹線は少しずつ市街地に入っていき、そしてアナウンスが流れた。
「まもなく、終点新潟です。」
高架上にある豪華な駅だった。
「あーあ、どうしよう。」
越後湯沢にはスキーで来たことがあるが新潟市に来るのは初めてだった。
窓口で運賃を精算し、改札を出た。
たまたま多めに財布に現金を入れておいてよかった。
そして一昔前のようなつくりの通路を進み、駅前広場に出た。
そこはバスやタクシーが並び、親子連れ、サラリーマンやOL、男子学生、制服の女子高生、おじいちゃんおばあちゃんなど老若男女問わず多くの人が行き交っていた。
駅前には高層ビルなどが並び、改めて「新潟って都会なんだな!」と感じた。
外は雲がほぼない快晴だった。
俺は、万代橋で大きな川と新潟市街の美しい街並みスマホでを撮ったり、万代シテイの商業施設を回ったりしていた。
しばらく市内を観光したあと、ほぼ同じ道を戻り新潟駅前にたどり着いた。
「さて、どうしようかな・・」
帰りの新幹線は乗ろうと思えばいつでも乗れるが、時間は午後2時頃であり、まだ日が高く、帰ってしまうのはとても勿体無い。
そんななか、駅の地下に続く階段の下から微かに音が聞こえた。
俺は階段を下りていくとだんだん賑やかな音が聞こえさらに階段を下りると、そこには昭和のような古めかしい街があった。
駅の地下にこんな場所が?
空は夕暮れのような感じで、街はどこまでも続いていた。
街を歩いている人は着物など昭和初期のような服装だった。
スマホのような現代の機器を持った観光客らしき人も1人もいない。
どうなってるんだ?
街そのものを作った巨大な空洞が地下にある感じで俺はキツネにつままれたように街を歩いていた。
空の夕暮れはフェイクなどには見えず、まさに本物だった。
俺は不思議に思いながらも街を歩いていた。
街では食べ物を売っている店もあったが、俺が千円札を出すと偽札だと疑われて断られてしまい、硬貨も同様だった。
まさに本当にタイムスリップしたような感じだった。
俺はしばらく街を回ったあと、さっきの階段を上がった。
そのときは問題なく、さっきまでの新潟駅に戻ることができた。
・・
その後 夜の8時頃発の新幹線で帰っていく。
東京のような過密な市街地とは違い、走りだして間もなく高速運転になる。
そして、離れていく新潟市街地をみて、俺はあの街のことを思い出していた。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。


