
同級生は同じ1年間に生まれた同い年であり、生まれながらにして人は平等。
喜びも苦労も分かち合うのが俺たちのはず・・・なのに。
俺たちの高校では、2年生から卒業まで2年間同じクラスだった。
男子20人女子19人のバランスがよく、皆が仲良し。
誰かが誕生日になると、みんなで寄せ書きを書く。
だが、その寄せ書きがスクールカーストを実感させる元凶だった。
・・
クラスの男子で人気者のAくん。
Aくんの誕生日には、寄せ書きとともにAくんや関わる友達の写真や動画を載せたスライド上映が教室で行われた。放課後にクラス全員が教室にいるなか行われ、まるでアイドルだった。
クラスで明るくスポーツ万能な女の子Bちゃんの誕生日会では、Aくんと同じようにスライド上映が行われた。渡される寄せ書きもみんなが書いたメッセージを写真付きで何ページも綴る丁寧なものだった。
それ以外の子では、スライド上映を行うことはない。
それでも女子の誕生日会では、女子からは1人1枚ずつ書いたカード、男子からのコメントは1枚の紙にまとめて書いたものを渡されたが、それでも全員からのメッセージを貰えることに変わりはない。
それ以外の男子は、男子・女子どちらからのメッセージも1枚の紙にまとめてあった。
Aくん、Bちゃんの誕生日会とは格差があるが、それでも寄せ書きを貰えるだけいい。
俺は2年生のときは結局寄せ書きを貰ってなかったが、3年生では貰えるかもと淡い期待を込めていた。
寄せ書き担当をしていた女子からは
「○○さんへのメッセージ早く書いてよ。」
と言われ、(俺への寄せ書き貰ったことないんだけど)と思いながらも耐えていた。
だが、誕生日になっても俺への寄せ書きを貰うことはなかった。
3年生の9月にちょっとしたクラスのパーティーみたいなものがあった。
そこで4〜9月生まれのまだ渡してない子たちに寄せ書きが手渡された。
俺は期待半分諦め半分で名前を呼ばれるのを待っていた。
だが、大部分のクラスメイトには寄せ書きが手渡されたのに俺には来なかった。
そして、司会の寄せ書き担当の女の子は一言
「○○くん(俺)と○○くんのはまだ書いてない。」
と端的に言った。
まだってどういうこと?
いつかは貰えるの?
案の定、俺への寄せ書きが手渡されることは永久になかった。
いやさ、人気ある子にみんなで寄せ書きを書くのはいいんだよ。
そのために書いてとみんなに頼むのもいいんだよ。
でも、こっそりやれよと。
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