
ある秋の夜、友人から聞いた話です。噂によると、最近の夏祭りで流行った遊びがあるそうです。それは「手形を刻む玩具」と呼ばれるもので、遊び方はこうです。
1. 紙に手の形を描き、切り抜く。
2. それぞれの指に異なる願いを記入する。
3. 目隠しされた友達に、任意の指をハサミで切らせる。
4. 切られた指に書かれた願いが叶うが、その指は一生手放してはいけない。
この遊びは、複数人で楽しむことができるため、特に中学生の間で人気を集めていました。しかし、問題は、その遊びがいじめの道具として利用されるようになったことです。
主人公は、いじめられている中学生の女性、Yさんでした。彼女は、クラスメイトから隠されたり、悪口を言われたり、仲間外れにされることが日常的でした。担任教師は何も手を打たず、Yさんへのいじめは続きました。
そんな中、「手形を刻む玩具」が流行し、クラスメイトはYさんに向けて、悪意を込めた願いをひそかに記入していました。「Yが消えますように」「Yが不幸になりますように」といった言葉が、彼女を追い詰めていきました。
Yさんは一人っ子で、誰にも相談できず、自分の気持ちを隠していました。彼女は、「私もこの遊びをやりたい」と願う一方で、自分が遊びの対象になっていることに苦しんでいました。
ある日、Yさんの同級生で、いじめの主犯格だった女子が行方不明になりました。捜索の結果、彼女は異常な状態で発見されました。手の全ての指が切断され、その指を喉に詰まらせて亡くなっていたのです。
この出来事は学校中で大きな話題になり、噂が立ちました。「手形を刻む玩具」が本当に存在するのではないかというのです。遊びのルールでは、ペナルティは願いが叶わないことだけでしたが、Yさんにとっては、いじめの主犯が無惨に死んだことが何よりも重要でした。
いじめはその後、ぱったりとやんだそうです。Yさんは無事に卒業を迎えました。これがハッピーエンドなのかもしれません。
でも、忘れないでください。この話の裏には、必ず何かが潜んでいるのです。さあ、次の遊びを始めましょうか。早く手を切ってください。ねえ、手形を刻む玩具を使って…
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。

