
短編
ドッキリの末路
あ 52分前
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俺は、バラエティ番組が大好きだ。特に心霊ドッキリは笑えるのよ。で、俺もドッキリってやつをやって見たくて、友達とやることにしたんだ。
まず、場所は数年前に廃線になった私鉄の駅。立ち入り禁止になってはいるけど、入ったところでお咎めは出ない。だって誰も来ないから。
ここを、心霊スポットと偽って探索させる。
しかし、結局はドッキリよりかはお化け屋敷みたいな感じで終わった。で、俺らは機材とか片付けてたわけよ。そしたらさ、誰も入れないはずの電車の中に女がいたんだよ。もう怖くって、すぐに立ち去ったんだよ。
ただ、友達と連絡が取れなくなって、ホームの方向に行ったんだ。走ればそんなにかからないはずだった。
だが、そこにホームはなかった。ただただだだっ広い空間の中で車両に囲まれてただけだ。おい、嘘だろ、もしかして、ほんとに呼んじゃったのかよ!
「ごめんなさいもうしません、ごめんなさいもうしません」ってずっと唱えてた。
そしたら前に誰か来たんだよ。なんて言ったと思う?
『許してあげる。私の居場所で好き勝手してくれたこと。お友達も待ってるよ』って。
後日談:
- 「あぁ、またか」 倒産した私鉄の駅の職員が、この駅で行方不明者が出たと知ったのは、数日後のニュースだった。 報道では、唯一の生存者Aさんが、心霊スポットと称してドッキリを仕掛けられたって事だけ。 「あぁ、もう。」 「あなた、あそこって一体何か取り憑いてるの?」 「あそこはな、会社ができるかなり前はお墓でな、その後再開発で墓が潰されて住宅地にしようってなってたんだがな、それを知らずに社長が駅繋げるために買取ったんだよ。それが倒産に繋がったかは知らないんだけど、社長があの駅で自殺したからな、なんとも言えん」 「あそこって、お友達がなんとかって話しあるよね」 「社長の口癖だよ。あそこが墓だったて知ったとき、せめて、お墓にいた人とお友達になってこの場所に駅建てたこと許してもらいたいなって」
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