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廃ホテルの記憶
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廃ホテルの記憶

14時間前
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「私、前から変な感じがするの。たまに見えちゃうことがあるの」

それを言ったのは、友人の椎名だった。私たちはいつものように、カフェで夕食を楽しんでいた。

「え、じゃあ、心霊スポットに行ったら何か見えるってこと?」

好奇心旺盛な直樹が食いついた。椎名は少し間をおいて頷く。

「うん、でも行ったことがないから、自信はないけど」

「じゃあ、行ってみようよ!」

その一言で、私たちは本当に廃校に行くことになった。

行くことになったのは、街の外れにある、今は誰も近づかない廃校だった。かつては賑わっていた場所だが、今では朽ち果てた姿を晒していた。

そこは心霊スポットとして少し有名で、校舎の壁には落書きが目立っていた。

参加メンバーは私、椎名、直樹、さやか、そして健二の五人。土曜日の夜に決行した。

怖がりな椎名は、校舎に着くと真っ先に直樹の背後に隠れた。「ここ、怖いよ。帰りたい……」

怯える椎名に、直樹は「大丈夫だよ!俺たちがいるから!」と励ます。

いつも明るいさやかが静かになっているのも気になったが、気にせず校舎に入った。

校舎の入り口は閉ざされていたが、窓が壊れていたため簡単に入れた。薄暗い廊下には、崩れた机や椅子が散らばっている。

「すごいな、こんなに残ってるんだ」

直樹が教室のドアを開けた。

「昔はここに子供たちがいたんだな」と呟くと、椎名が考え込むように言った。「そうだね。でもなんかここ、やっぱり気持ち悪い」

その時、さやかが口を開いた。「椎名、霊感あるんでしょ?ここに来てから何か見えた?」

「えっと…見えないかも」

「じゃあ、ここには霊はいないってことだね」と直樹が言うと、椎名は少し安心した様子だった。

でも、さやかの様子がいつもと違うのが気になった。「さやか、どうかした?」

「いや、なんでもない」と小さく笑う。

校舎の奥には、図書室や倉庫があった。暗い廊下を懐中電灯で照らしながら進むと、階段が見つかった。「二階に行こうぜ」と直樹が言うと、みんなは従った。

しかし、途中でさやかが「ちょっと待って」と言った。冷や汗をかいている顔を見て、皆は心配した。

「大丈夫?外で待ってる?」と椎名が尋ねると、さやかは頷いた。

結局、肝試しは中断。私は直樹を呼び戻すために二階へ行くことになった。廃校の中を一人で歩くのは怖かった。

階段を登るとき、音が鳴り響くたびにビクビクしてしまった。

「私、こんなに小心者だったかな……」

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はじめまして、よろしくお願いします。

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