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お題 中編
高1の1年間、俺が体験し続けた別々の怪異 〜その6
高1の1年間、俺が体験し続けた別々の怪異 〜その6
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高1の1年間、俺が体験し続けた別々の怪異 〜その6

13時間前
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さっき、9月の「二人三脚の化け物」を書き込んだ、大学1年の俺だ。

あの学校の土地は、運動会が終わって秋が深まる10月になっても、さらに別の角度から俺の肉体を破壊しにやってきた。

9月の怪談のあと、右足首に消えない薄黒いアザを抱えながらも、10月に入って学校は中間テストの時期を迎えた。

日の落ちる時間が一気に早くなり、夕方17時を過ぎると校舎全体が妙に薄暗く、冷え冷えとした静寂に包まれる、あの秋特有の空気の中での出来事だ。

今回は、テスト勉強のために残った放課後の図書室で、俺の「命の期限」を勝手に書き換えられかけた、6回目の怪談をここ吐き出させてほしい。

10月上旬のある日のことだった。

中間テストを数日後に控え、部活が一時的に休みになった俺は、テスト勉強の遅れを取り戻すために、放課後に一人で新校舎の図書室に居残っていた。

うちの高校の図書室は新校舎の奥にあり、普段から利用者が少なくて静かな場所だったが、その日は特に人がいなかった。時計の針が17時半を回り、気づけば窓の外は完全に真っ暗。

他の生徒や図書委員の姿もなく、静まり返った室内の蛍光灯の下、俺だけがノートを開いていた。

パサリ。

突然、俺の後ろにある、古い歴史書や郷土資料が並ぶ薄暗い書架の奥から、何かが床に落ちる音が響いた。

静寂の中に響いたその音に心臓が跳ねたが、俺はただの本の自然落下だと思い、席を立って音のした薄暗い通路へと向かった。

書架の間の狭い床に、1冊の古い革表紙の図書が落ちていた。

タイトルも掠れて読めないような異様に古めかしい本だった。俺がそれを拾い上げ、何気なく本の巻末にある、あの厚紙の「貸出カード」のポケットを開いた瞬間、全身の血の気が一気に引いた。

カードの記入欄に、狂ったような凄まじい筆跡の黒い文字で、【俺の名前】が何十行にもわたってびっしりと狂ったように書き殴られていたんだ。

上から下まで、全部俺の名前。

そして、その一番最後の行の「返却期限」の欄にだけ、赤黒いインクのようなもので、こう刻まれていた。

【今日の18時、お前の命】

心臓が早鐘を打ち始めた。時計を見ると、時刻は17時45分。あと15分しかない。

「またこの学校の怪談か」と理解した瞬間、パチパチパチ……と不気味な音がして、図書室の蛍光灯が次々と消え、部屋全体が窓の外の闇に飲み込まれていった。

唯一、俺の手にある古い本だけが、不自然にぼんやりと冷たい白光を放っていた。

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後日談:

  • 俺はそのまま図書室を飛び出し、夜の校舎を駆け抜けて家に逃げ帰った。 翌日、恐る恐る図書室のあの棚を確かめに行ってみたが、昨日俺が差し込んだはずの場所には別の真新しい資料が並んでおり、あの古い革表紙の本も、俺の名前が書かれた貸出カードも、影も形もなくなっていた。 テスト期間中、他のクラスの奴らに「図書室で変な古い本を見かけなかったか」と聞いてみたが、誰もそんな本は知らないと言った。 「テスト勉強のしすぎで疲れてるんだよ」と笑われるだけだった。 【噂すら誰も聞いたことがない、俺だけが標的にされた未知の呪い】だった。 だけど、あれは絶対に幻覚なんかじゃない。 なぜなら、あの怪談があってから大学1年になった今でも、俺は【自分の名前を漢字で書こうとすると、あのカードに刻まれていた赤黒い文字の感触が脳裏に蘇り、右手の指先が古い紙のようにカサカサに乾燥して、文字が上手く書けなくなる】んだ。 特に中間テストの時期である10月になると、その症状が顕著に出て、ペンを持つことすら苦痛になる。 あの時、俺の命のほんの一部は、確実にあの図書室の本のシミとして置いてきてしまったんだと思う。 これが、10月。テスト期間中の図書室で、俺が体験した6回目の怪談だ。 あの学校の土地は、秋が終わり、凍えるような冬が近づく11月になると、今度は学校行事の裏に隠された、さらに陰湿な怪談が待っていた。 次は11月だ。
アバター 001_001

俺が持ってる実体験は全て最強です

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