
短編
誰が通った?
匿名 2日前
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私は、見えたことはありません。
感じたことも勿論ありません。
そんな私が体験したお話です。
私は、いつものようにスマホで夜遅くまで電子書籍を読んでいました。
幼い頃から本を読む事が大好きで、小学生の時はクラスメイトの皆んなは私のコトを口を揃えて“本の虫のFちゃん”と呼んでいました。
しかし、中学に高校と進級していくごとに本を読む機会は少なくなっていき大人になった今でもは気になった本をスマホの電子書籍で寝る前に読むくらいしかしていませんでした。
そんなある日、たまたま目に映った本が気になって電子書籍で読んでみるとこれまた面白くどんどん読み進めていきました。
ふと、気付くとスマホの時刻が深夜1時をとうに過ぎていて眠りにつかなれば明日の仕事に差し支えます。
私は、スマホの電源を落とす前に目覚ましをセットして布団を被り目を閉じました。少ししてウトウトしてきて意識がまどろこんでいた時でした。
私の鳩尾から胸にかけてナニカ通ったような気がしたのです。
ズシッと胸辺りに軽く息苦しくなるくらいの重さを感じ薄目で見るとそこにはナニカが歩いて通り過ぎるのが見えました。
薄目でしたからはっきりとは見えたワケではありませんでしたが、白いヒトガタの輪郭を持ったナニカが私の鳩尾から胸辺りをわざわざ踏んで歩いて行くのです。
意味が分かりませんでした。
しばらくして私は、睡魔に勝てず眠ってしまいソレが何だったのか分かりませんでしたが………一つだけお伝えしていないことがあります。
私は、実家暮らしでその実家というのが小ぢんまりしていますがお寺なんです。
寝ている部屋の窓を開ければ、当然の話ですけどお墓がそこそこ建っています。
後日談:
- 私が寝ている所が詳しくは分かりませんが、ちょうど霊の道みたいな所だったんでしょうね。
この怖い話はどうでしたか?
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- 寝ぼけてる話をされても それとも実家の寺は成仏させられないような寺だと言いたいのかな