
短編
壁尻
匿名 2日前
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私がボランティアで小学校に行った時の話です。
小学生達とのレクレーションを終え、私は体育館に並べられていたパイプ椅子を体育館倉庫に片付けようと、パイプ椅子をしまうカート?みたいなのを倉庫から引っ張り出していました。
一緒にいた大学の友達が、手際よく椅子を折りたたみ重ねてくださっていたのでそこまでカートを引っ張っていると、体育館の床近くの壁にある換気用の小窓?みたいなところから子供の下半身だけがぴょこんと飛び出しているのが見えました。
危ないので注意しようと近づいたら、その下半身はバタバタと足をばたつかせ、匍匐前進するみたいに小窓の外へ出て行ってしまいました。
小窓には鉄格子が外からはめられていました。
あまりに一瞬だったので呆気に取られていましたが、部屋に帰りご飯を食べている時突然怖くなり、その時にいた友達に電話してその時のことを話しました。
友達は「僕も見たけど、気が付かないふりが一番」と一言
肝の座った彼のことを心底尊敬します。
後日談:
- 小学生は私の母校だったので、子供の頃怖かった体育館倉庫や、階段の踊り場なんかももう怖くなくなってたんですけど、恐怖からの幻覚とかじゃなくても、見える時はちゃんと見えるんですね 気が付かないのが一番ラッキーなのかも
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