
中編
入試の失敗談(ある意味怖い)
匿名 2023年2月15日
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俺はK高校を滑り止めで受験した。
失敗はそこから始まっていた。K高校は俺の家から電車と徒歩で片道約1時間半かかり、通うことになったら朝がとても早い。そして毎日の通学で疲れてしまう。慣れるだろうし、もっと遠い所に通う人もいるだろうが帰りもそのくらいかかってしまうと考えると色々と厳しい。
K高校には体験も説明会も行ってない。これは俺が完全に悪い。出願に行った時に俺は思った。
「あれ、遠くないか。」
なんなら自転車の方が早い。これは出願の数日前に友達とK高校近くのラーメン屋さんに行った時に確認済み。
ただ、いくつか条件がありそれをふまえると俺にはK高校がベストだった。
そして次の失敗だ。
俺はサボったことと、2週間前にインフルにかかったことが重なり、私立入試の1週間前に赤本を初めて解いた。その結果2年分しか解けなかった。
そして一番下の合格最低点に届いたのは1年分だけ…。正直コースはどこでも良かったがどのコースも偏差値は60以上あったので非常にまずいと思った。しかもちょうど合格最低点。塾も行っていない俺にとっては非常に危険だった。残り5日くらい。問題の傾向を簡単に把握して、今より解けるようにしようとした。入試の3日前、頭痛と吐き気と熱と腹痛に襲われた。そう、胃腸炎になった。
翌日には熱も下がり、腹痛や吐き気もなくなったため普通に学校に行った。
この時俺は正直焦りに焦っていた。明日入試。しかもK高校は倍率が高い。
これも俺が完全に悪い。
兄弟にインフルをうつされたのは家庭内感染で仕方がないが、それ以前にもっと前から勉強していればよかった話だ。
そして入試当日、俺は朝、お母さんがお弁当を作ってくれているのを見てふと思い出した。
「あ、消化の良いものにしてって言ってない」
普段お弁当が必要な時は揚げ物が入っていることが多い。俺が好きだから。ただ、入試当日にお腹が痛くなるのは防ぎたかった。しかしこれも後薬。俺は諦めて腹痛に襲われることを覚悟した。
しかし腹痛はもっと早くにきた。家を出る時間の10分前。トイレに駆け込んだ。
入試自体に緊張は全く無かったが、恐らく前日、夜ご飯を食べすぎたせいだろう。
家を出る予定の時間を少し過ぎて家を出た。元々少し遅れても間に合うように予定を立てていたが、内心かなり焦っていた。
しかし、入試中腹痛に襲われることはなかった。これはよかった。
そしてまだ失敗はある。入試当日の行き道だ。
俺はさっき書いた通り、出願の際に行った以外で電車で向かったことがない。
そして入試当日俺は駅で出願の時と違う場所の階段を降りてしまったため少し迷った。駅の天井にある案内板はとても重要だとその時改めて感じた。改札に着くと一応駅員さんに確認をしてその改札を通った。
説明会、体験に行っていればこういうこともなかったのだろう。
そして会場に着いて俺は気づいた。
「あれ、みんな赤本とか単語帳とか待ってきてる。俺は…なし。」
そう、俺は勉強するものは一つも持ってこなかった。
「あぁ、ここで差が出る。」
そんな感じで俺は試験時間以外の時間、ボーッとしていた。暇だからトイレに行ったりもしてみた。
こんな感じで沢山の失敗をした。特に勉強不足はとても痛い。ただ、本番全く緊張しなかったのはとてもよかった。模擬試験を受けたことがあるからかわからないが、雰囲気はほぼ同じ感じだった。
K高校は倍率が結構高く、入試の手応えも無く、過去問も良くない結果なので確実に落ちたと思った。
下に失敗をまとめる。これから俺と同じ思いをする人が出ないように願う。
【失敗のまとめ】
・勉強開始が遅かった(入試5日前)
・普段から勉強していなかった
・2週間前にインフルにかかり、入試の日も咳で集中できなかった(その咳は大丈夫なやつ)
・3日前に胃腸炎になる
・滑り止め決定までにK高校に行かなかった
・消化に良いものを入試の前日、当日に食べなかった
・行き道を確認しなかった
・滑り止めの高校をほんの少しテキトーに決めてしまった
こう見ると準備不足も甚だしい
これからは事前準備はやりすぎなくらいしよう。そう思った。
後日談:
- 一応K高校は受かりましたが、回し合格で一つ下のコースになりました。
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