
長編
私達と一緒にいる②
匿名 2016年10月26日
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その日の夜、一人で部屋に居たくなかった私はボインちゃん達にお願いして私の部屋でお泊まりしてもらう事になった。
今日私の部屋でお泊まりできるのは、ボインちゃん、二グラちゃん、そしてノッポちゃん。
まぁいつものメンバー・・
他にもゲイ君やファニーちゃん達が来て居たが、時間が来たので帰って行った。
私たちはシャワーを済ませ、ベッドに入った。
敷布団にはボインちゃんとノッポちゃん。
ベッドには私と二グラちゃん。
みんながスヤスヤ眠りについた頃、私はまだパソコンでレポートを製作していた。
静かな部屋で自分だけ起きているのが怖かったので、テレビをつけた。
でもみんなが起きない程度に、ボリュウムはだいたい8。
30分くらいした頃だろうか。
テレビがブンと言って消えた。
あ。
もうこの時点で恐怖w
もう一度つけてみる。
普通についた。
少しテレビを睨みつける。
少し怖いと思いながらもレポート作りに戻った。
えっと〜・・
これがこうで、あれがこうで・・
この部分やったらもう寝よう。私だけだよ起きてるの・・
ブンッ
またテレビがうなって消えた。
・・・やばいな・・
寝よう・・
私はすぐにパソコンを閉じ、毛布にくるまった。
二グラちゃんに当たるくらい近づいてそこで目を閉じた。
目を閉じるとすぐに金縛りが始まった。
金縛りなんて小学生以来。
しかも一度だけ。
その時の金縛りでは、紫色の着物着ていて、黒髪のオカッパの女の人が私の体をまたがって揺らしていて、怖くてたまらなくて今でも覚えてる。
でも不思議にその女の人の顔は覚えていない。
いや、上にまたがってたとはいえ、私はその顔を見ていないのだ・・怖いから?かも・・
金縛りになると怖いものを見ると言うから目は絶対に開けなかった。
言う事を聞かない体を無理矢理動かそうとして必死。
隣で寝ているニグラちゃんの名を呼ぶも、声が出ているのかわからない。
自分では出してるつもり。
「に・・ぐ・・・ら・・ちゃ・・にっ・・・」
↑こんな感じに↑
自分の声は聞こえるけど、もしかしたら発したいっていう気持ちが強すぎて、音になっていない自分の声が聞こえただけかもしれない・・
冷静になって、神に助けてと祈りを唱えてみた。
(私キリスト教です。)
するとあら不思議、唱え始めたとたん、体がベッドに食い込まれていく。
体が凄く強張って麻痺した感じ。
体が勝手にクネクネと動く。
右手は強張り腕がグイグイと上がっていく。
左手も同様に強張り、腕は下に伸びていく。
誰か私の足をまた引張ているようだ。
ベッドから這いずり下ろすつもり?
必死で抵抗する。
そしてずっと心の中で神に祈りを唱える。
でも唱えれば唱える程体が締め付けられるようにベッドにのめり込む。
とたんに金縛りが解けた。
自分の体はさっきと同じ、ニグラちゃんの隣で毛布に包まっていた。
何も変わらない。
前に足を引っ張られた右足にアザが出来ていたのを思い出して、自分の体を確認してみる。
何もアザはない。
大丈夫だ・・
きっと怖いと思っていたから金縛りになっちゃったんだ。
自分の中ではそうではないと思っていたが頭の中で自分にそう言い聞かした。
ー 翌朝 ー
ノッポちゃん「あーよく寝た!
やっぱ私ちゃんの部屋はいつ着ても寝心地いいや〜広いもんね〜」
私の部屋は他の寮と違って、部屋にキッチンがある。
他の寮はシェアハウスみたいになっていて、大きなキッチンが1つあるだけ。
ノッポちゃんとニグラちゃんの寮がそうだ。
(2人は同じ寮に住んでいる)
でもキッチンをシェア出来る方が一体感あって楽しいし、怖いと思う事も少ないだろうに・・
今この瞬間初めてこの寮にした事を後悔した。
私「ねぇ、これからさぁ、私の部屋に泊まりに着てもらえる?」
ノッポちゃん「・・やっぱり怖いよね。私も怖くてまだニグラちゃんの部屋で寝てるの。ボインちゃんもニグラちゃんの部屋でよく寝てるよ。でも3人だときついんだよね。狭いし。私はいいよ!私ちゃんのところで寝る!」
笑顔でOKしてくれた。
ボインちゃん「・・私ちゃん、その太ももにあるアザはどうしたの?」
ボインちゃんがまだ眠たそうな顔で私の太ももを見ていた。
ボインちゃんの目線の先を見ると、私の左の太ももに大きな茶色いアザが出来ていた。
他にもないか確認してみるが、どうやら左の太ももだけみたいだ。
ノッポちゃん「その右足首も・・」
私「あ・・これね・・」
ニグラちゃんも体を起こした。
ニグラちゃん「私昨日金縛りになっちゃった。すげー怖かった!私ちゃんの手を握ろうとしたんだけど動かなかったわ。」
え・・
もうやばい・・
怖くなって私は誰かに足を引っ張られた事、昨夜私も金縛りにあった事、テストの時にボインちゃんを見かけた事などを全て話した。
ボインちゃん「やばいんじゃない・・?」
ノッポちゃん「教会いく?」
ニグラちゃん「私にはアザないかな?」
ボインちゃん「お前は黒いだろ。わかんねぇーよ。」
とたんに枕投げ。
少しだけど気持ちは紛れた。
しかしこの日を境に私はゲイ君達や、ジョナ君達に全て話をして、1人で部屋にいないようにした。
皆んなもなるべく私についててくれると言う事になったので、気持ちは落ち着いた。
*③へ続く*
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