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長編

玲姫の部屋

SHO 4日前
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られた玲姫だ。 「あなた達が…私の大切な子を…泣かせたのね…」 ふらふらと立ち上がり、朋美の姿でこちらに向かおうとする玲姫。 そのそばで、人形もこちらを向いて立ち上がっていた。 「「いやぁぁぁぁーーーー!!!!」」 もう限界だった。 私と来宮さんは岩崎さん達4人がいる本堂に向かって全力で走りだす。 しかし、後ろから追いかけてくる気配はない。 私と来宮さんは本堂に着く。 ろうそくはすでに燃え尽きていたが、月明かりでかろうじて本堂全体を見渡せた。 そこに、いるはずの4人の姿はどこにもなかった。 私が驚きのあまり呆然と立ち尽くしていると 「先輩!今はとにかく逃げましょう!」 と、来宮さんが外に通じる襖を開ける。 が、それっきり来宮さんの動きが止まった。 嫌な予感しかしなかった。 「あっ…いっ…いや…イヤ…」 来宮さんが1歩2歩と後ずさりする。 私は見えてしまった。 来宮さんの目の先にいたのは、日本人形だった。 小さなシルエットを、月明かりが照らしだす。 「いい子やね〜。」 その声が後ろから聞こえたとき、体がビクッと反応した。 ふり返ると、玲姫が無表情で近づいてくる。朋美の姿で。 来宮さんは玲姫の姿を見て、絶望したのだろうか。そのまま倒れて気絶してしまった。 玲姫は私の横を通りすぎ、日本人形のそばで横座りし、人形の頭を撫でる。 人形の頬には、黒い涙の跡が筋となって残っていた。 「ねぇ…」 玲姫が私の方を向く。私は恐怖を刻み込まれすぎて、もう1歩も動けなかった。 「今が…夢か現実か分かる?」 「えっ」 奇妙な事を聞いてくる。むしろ、今のこの状況が夢であってほしい。 そう思ったが、言えずにいると 「私には…分からないのよ…もうずっと。ずーっとね。」 …夢か現実か分からない?ずっと? 私はやっとの事で口を開く。 「それって…どういうことですか?」 しかし、玲姫は私の問いかけに答えない。 「今は…現実じゃないですか。」 独り言のように、私は呟く。 認めたくないが、今は現実。 終業式の帰りに、こんな目に合っているのだ。 しかし、次の一言で私は戸惑う。 「本当に断言できるの?」 玲姫が私の方を向き、見つめてくる。 分からない… 玲姫がなにを言いたいのか。私にどのような答えを求めているのか。 そして、今のこの状況が夢なのか。現実なのかさえ、分

後日談:

  • 誤字脱字を訂正したり、より読みやすい文にするため、よく書き直しています。ご了承ください。

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  • あれっぽい。夢水清志郎。
    するめ、
  • 結局吹奏楽の話は?
    レイ
  • なるほど。
    シグナル
  • すごいおもしろいお話でした!
    ま こ と
  • これ本当にあった怖い話ですか?本当に?どう見ても小説家が書いたとしか思えないぐらい、よく出来てますが?
    ぼんばー50
  • これはほんとうにあった怖い話じゃない これは第3者が書いているようだ。
    教授
  • 本当に、人がいなくなったのかな。
    まっぴー
  • ループしてますねぇ~
    わーい
  • 怖い(^.^)!
    ボルケーノ
  • 永遠にね
    みっち
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