
短編
草むらの女?
鶉と東方と結月 2017年8月20日
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こんばんは、T・Jです。
2回目の投稿をさせていただきたいと思います。
以前妻がよく見てしまうくらい霊感が強いと言う話をさせて頂きました。
道を訪ねられたこともあるくらい...
そんな妻が今まで見てきた霊の中でも気持ち悪い女の話...
妻は夜景や星を見るのが好きでよく一緒に行ってたんだ。
そこは小さい山の上にあって、たまに行く場所なんだ。
もちろん夜景や星を見に来る人達もちょくちょくいる場所で街灯は無いけど怖い場所(雰囲気的に)とは無縁な場所なんだ...
いつものように空き地に車を停めて星を見てある程度時間が経って「さぁー帰ろう」って車に乗り込んだときに妻が、
「あ!猫!猫にしては大きいなぁ~...ん?タヌキ?」
と言い出したんだ。
ちなみに妻は大の猫好きで...
車を停めてる広場の周りは草むらで真っ正面の草むらにそれはいると言うのだけど...
僕にはどこにいるのかわからない。
妻は「あそこ!見えないの??真ん前だよ?」
そう言いながら車から降りた。
小走りで走っていく妻を見ていたんだけど、
直ぐに向きを変えて慌てて車に戻ると急発進。
何が起こったのかわからない僕は、
「猿かなんかだった?(笑)」
なんて冗談で言ったのだが、妻の口から言われたのは猿なんて可愛いものじゃなかった。
妻が言うには草むらの中にいたのは白いTシャツに黒っぽいロングスカートのボサボサの長い髪の女が四つん這いで歩いてたらしい...
僕には見えなかったって事はあっちの人だったのかなぁ...
後日談:
- テレビ等でよく「血だらけの女が~」なんて聞きますが、妻は逆に見たこと無いみたいです。 妻が見るのは、 白いモヤ 黒い影 まんま人 等らしいです。 例えば事故で腕など無くした人(怪我した部分と言えばいいのかな?)はその部分だけ黒くなっているみたいです。
この怖い話はどうでしたか?